競馬に対する危機感の薄さ
ディープインパクトが出現して京都競馬に13万人もの人を集め、競馬に対する危機感は薄れているように思われます、でも本当にそうなんでしょうか、昨日行われたJBCがひとまず大成功と言っている人がいます、確かに1周1100mというあんな小さな競馬場に2万人を超える人が集まったのだから、中にいたらそう思われるでしょうね
でも、テレビで観ていた人間にとっては締め切りを7分延ばした競馬場の我儘、グリーンチャネルさえレース中に放送を打ち切る手際の悪さ、今後地方競馬と海外から離れると言われるJRAとグリーンチャネルの姿勢、JBC自体の過去最低のレース売上、結局競馬はJRAとTCKしか残らないだろうなぁ、という暗澹たる思いは変わりません
レースを途中で切る不手際は競馬場の我儘が原因、テレビを観る人は競馬ファンだけじゃない、それが放送局の常識と言い切る人の存在、F1グランプリ突然の生放送の影響でグリーンチャネルと一部の放送局を除き生中継されなかった毎日王冠と京都大章典、ま不手際のオンパレードですワ、ファンをなめているとしか思えません
なんでもっとファンのために調整をしようという姿勢が見えないのでしょうか、それが常識なんだから仕方がないとあきらめたらそこで思考が停止して終りです、なんか方法があるはずだと思わなければいけません、JBCが2つともレースとしてはハラハラドキドキで面白かっただけに残念です
JBCについて言えば、レースがJRAのPATで買える、グリーンチャネルだけでもいいから必ず最後まで生放送するというだけでも随分変わるはずです、スカパー・パーフェクトチョイス120CHで無料で生放送していたようですから、MXテレビにしてもレースが収まらないとわかったらその時点でいいからファンにそのことをアナウンスすべきです
ディープインパクトに集まった菊花賞の13万人というライトなファンを取り込まないといけません、でもその菊花賞といえば2番手から見せ場をつくったノリ以外は無抵抗で、あれだけ折り合いを欠いたディープに外から被せて威嚇する騎手すらいなかった、ディープは強かったけどレースとしてはどうだったんでしょう
そして、秋の天皇賞は結果はともかく去年を遙かに上回るあれだけの好メンバーが集まりながら、どスローだったため明らかに魅力にとぼしい最悪のレースになってしまいました、こういうレースをみせてはファンはつかないなという思いが強いですね、今年のGⅠで一番ゾクゾクした面白いレースは、本命のシーザリオがユタカに巧妙に後方に封じ込められながらも、それを馬が力ではねのけて勝ったオークスでしょう、これぞ「THE競馬」、こういうレースを観たいものです
《追記》
コメントありがとうございます、ボクも馬券を買えれば買ってました、狙っていた馬がこういう馬券を買えないレースで勝つとムカつくんですよね、これだけのコンテンツで両レース併せて14億円という売上は少なすぎます、方法はあるはずだし、JRAも無駄な地方競馬への補助金を出さなくても済むんですがね
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Comments
TBありがとうございました。TADAのDATAの永井です。
第5回JBCはいろいろと不手際がありましたけれども、たとえていえば場末の座り心地の悪い椅子の映画館で、いい映画を見せてもらったという感じでしょうか。豪華な映画館で死ぬほど退屈な映画を見せられるよりは、ずっとよかったと思ったりもします。競馬は「レース」という「コンテツ」が売りなのですから、その最もキモとなる部分で見応えがあったのが唯一の救いかな、と。
でも、この椅子なんとかしろよ! という指摘は当然必要ですよね。今回の不手際の教訓が次に活かされるのか、来年以降のJBCに注目したいと思います。では、またお邪魔させていただきます。
Posted by: 永井 | November 05, 2005 06:45 PM