競馬よ!―夢とロマンを取り戻せ(野本賢一著)
日経記者の野元さんが書いた「競馬よ!―夢とロマンを取り戻せ」を読みました、最初に思ったのはさすがによく調べてあるなぁということです、ここまで競馬の実態に切り込んである本は少ないというか、ないでしょうね、日経の彼のコラムはかなり臭みがあるので、当初は読むのをためらっていたのですが、読後は読んでよかったなと思います、ハルウララの件、コスモバルクの件、そして地方競馬と馬産地の実態もよくわかりました
マイネルの岡田総帥についていえば、去年の皐月賞のときにパドックで勝ったダイワメジャーについて負けるならこの馬ともらしたとのこと、その相馬眼は相当のものがあるようです、ただ惜しむらくは競馬のレースについてもプロかというとそうでもなさそうだなと感じました、地方競馬に参入をブチ上げたホリエモンですが、やっぱり彼一流の宣伝だったといことがわかりました
野元さんはプロ野球も好きで、競馬と比較しながら書いていました、さて私のこれからの競馬についての意見ですが、私はプロ野球の1リーグ制には反対です、でもこれからの競馬は1リーグ制しかないんじゃないかと感じています、ハイ地方の公営競馬はすべて廃止しJRAに一本化するしか道は残されていないんじゃないでしょうか
今ある地方の競馬場もかなり減ると思います、でもJRAのPATですべてのレースが買えるようになり、いまある地方の競馬場をJRAの外厩、WINS、あるいは民間のトレセンとして有効活用することができます、今くすぶっている若手騎手をどこで乗せるのか、それは地方競馬しかないでしょう、紆余曲折はあるでしょうがその方向に行けばいいなぁと素直に思います
岡田総帥がラフィアンのホームページの「まずは国内の壁を取り払うこと」というコラムの中で、「ドバイのマクトゥームファミリーなどの外資の参入に規制を」というような話しをされていました、ただ私は弱小牧場を救うには外資の導入しかないと思います、ま「強大な社台と外資に挟まれると、(私の)BRFはまだ弱い、時間をください」ということだなと理解しましたが、かなりの部分に直ぐにでも外資を導入しないと弱小牧場は潰れていくのは目に見えているような気がします
最後にJRAの売上が何故最盛期から1兆円も落ちたのか、私は一般ファンをないがしろにしたつけだと思います、日本の競馬は馬券を買ってくれる一般ファンに支えられています、でも今の競馬場は東京を除けば一般席は総ガラス張りの指定席の前にとってつけたようなものがあるだけです、これではライブで競馬を観ようなどという人はいないでしょう、私は競馬の強みはレースというライブ耐えるコンテンツだと思います、そのみせかたを誤れば売上が下がるのも自明だと感じました
《追記》
いつもTBとコメントありがとうございます、宣伝と思われるTBとコメントは削除させていただきます、ご了承ください<(__)>
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