上村松園の序の舞を観た@東京国立近代美術館
《2010年10月5日》
しかし上村松園の「序の舞」は凄い絵だな、絵に向って若干右手から、絵全体が視界に入るように観るのが良いと思う、3回目を観終わって一旦出口に向ったのだが、また絵の前に戻り観るを何回繰り返してしまっただろうか…今でも絵の残像が頭に残っているように感じる、特に眼差しがとても魅惑的なんです。
★東京散策2010年秋:竹橋~大手町・平将門塚~丸の内
※竹橋の毎日新聞社が入っているパレスサイドビル~上村松園展開催中の東京近代美術館~大手町(丸紅・気象庁・消防庁・三井物産、他)・平将門塚~丸の内オアゾ入口
★東京竹橋国立近代美術館2010初秋:上村松園展
う~ン、魅惑的というんじゃなくて、なんか特別な目線をしているように思う、あの目線の使い方は大いなる謎です、惹き込まれる目線ではない…いったいなんなんだろうね?まあそのあとビジネス街の中にある平将門塚を観たわけで、なんかバランスというか時空が狂っているように感じましたね、マジで!!
平日というに先日の前期の3倍くらい混んでいる、やっぱり皆さんこの絵を観たいのか…今日は少し待って絵ににじり寄れば、一番奧の部屋に展示されている、序の舞の全貌がわかるが、土日だと相当の苦労をするだろう、しかし良い絵だ、雪月花ともどももう一度観て帰ることにした。
《2010年9月9日》
この人の絵が凄いのは「青眉」と「母と子」を描いた59歳から、絶筆となった「初夏の夕」までの15年間です、愛らしい「舞仕度」とか狂女を描いた「花がたみ」も捨て難いですが、この時代には敵わない、最初17歳で描いた「四季美人」を観てどんな展開になるかとワクワクしましたが、「人生の花」とか若いときの良い絵もありますがあの上村松園の絵ではない。
変化の兆しは「花がたみ」とその後の有名な「焔」ですが、最大の転機はお母さんの死でしょう、この年に描かれたのが「青眉」と「母と子」です、その後は亡くなるまでブレることなくずっと良い絵が続きます、お母さんより12年早く亡くなりましたが、そのくらい長生きして欲しかったです、「序の舞」は9月28日から展示されますが、「雪月花」が10月5日からなので、それまで待って観に行った方がヨイと思います、混むかもしれませんが…
その後常設展にも入れるというので行ってみました、4階に上がってから下がるのが順路になっていますが、いきなり和田三造さんの「南風」 http://bit.ly/cMwTGg と向き合い頭を殴られましたw、他にも岸田劉生さんの「麗子五歳之像」とか、新海竹太郎さんの「ゆあみ」という石膏&ブロンズ像があって、入って良かったです。
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