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February 06, 2010

新宿ピカデリーのプラチナシートで観る「カルメン」

Platinum_seats_1002_a00 今日は新宿ピカデリーのプラチナシートで、ちょうど3週間前の1月16日(土)に、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場のマチネで上演された、ビセーのオペラ「カルメン」のライブビューイングを観て来ました、オペラを映画館で観ようという試みです、メトロポリンタンオペラの「カルメン」は面白かったです、一言で言えば"オンナが遊びなら男は万々歳なハズですが、何であんなに未練タラタラなんだろうねバ~カ"という物語です。

新宿ピカデリーのプラチナシートで観る「カルメン」(03:47)
散策:紀伊国屋書店裏~新宿ピカデリー~伊勢丹
散策:紀伊国屋書店裏~新宿ピカデリー~伊勢丹(10:57)

この続きは...大幅追記@2010.02.08 00:20で
オペラ「カルメン」について
メトロポリタンオペラについて
3D映像で観たい^^と歌手の稼ぎについて
新宿ピカデリーのプラチナシートについて

人気ランキングはどうなっているんだろう?

オペラ「カルメン」について

好きだと言ってくれる女性がいるのですから、ボクならサッサと田舎に帰ります、リンクを張ったYOUTUBEの映像にもあるように、三大テノールの一人のホセ・カレーラスさんの当たり役が、こんなひ弱な男の役だとはついぞ思いませなんだ、しかしカルメンは本当はこの男が好きで、こうすると殺されるのを承知の上で、ワザワザ指輪を投げ返した気がしました。

José Carreras sings La fleur que tu m'avais jetée(04:55)
アグネス・バルツアのハバネラ(04:51)闘牛士の唄(07:45)
エリーナ・ガランチャ:ハバネラ(03:58),ジプシーの唄(04:08)
主役のカルメンを歌ったエリーナ・ガランチャさんのコンサート

まあ女心など昔から皆目ワカランのですが、この男の心はもっと理解不可能です、ところでトレアドール...闘牛士エスカミーリョ役のテディー・ターフ・ローズさんは、上演4時間弱前の朝10時の電話で、代役を務めて欲しいと言われたらしいのですが、堂々たるマタドールを演じてくれました、ブラボー!

メトロポリタンオペラについて

メトロポリンタンオペラをニューヨークで観てみたいけど、天井桟敷でいくらなんでしょうね、来年日本に来るらしいのですが、NHKホールの6万円はいくらなんでも高過ぎるし、初台のオペラシティは外国オペラの引越公演には貸し出さないし、実質日本で唯一のオペラ座である上野東京文化会館での、2万円以下の天井桟敷席はチケットが取れた試しがないしで困ったものであります。

ということで調べてみました、メトロポリタン歌劇場は4千人弱を収容する、歌舞伎座の約倍、小さい京都南座だと4倍はあり、東京国際フォーラム ホールAの8割くらいととても大きな劇場です、日本語のページがあり、ここでは簡単な概要とチケットの買い方(日本語版PDF)を教えてくれます、チケットの購入ページは英語になりますが、易しいのであまり気になりません。

チケットはクレジットカードで購入出来、その際に会員登録をして劇場のボックスオフィスで引き取るようです、昔は日本から買うとなると旅行会社などを通していたため、ド高い手数料を取られましたが、最近はほとんどのものがネットから買えて現地で引き取ることが出来ます、開演は夜の8時で終演は概ね11時を過ぎます、日本の開演時間より1時間半遅れです、夜の8時は日本では朝の10時ですから、本当のライブビューイングも出来そうです。

演目によって若干値段が違いますが、日本円で2千円から4万円弱くらいの間(1ドル=100円換算)のようです、これに手数料などチケット1枚当たり千円が必要です、なので一番安い席は3千円ということになります、その4、5階席は高くても1万5千円と安いですが、人気の公演は売り切れています、最も高い席は2階席の正面1列目(4万円弱、2列目からは5千円安い)で、3階席正面と1階の観劇し易い席(3万円弱)がそれに続きます。

1階の一番高い席は19列までの通路寄りの2席で、それ以外の席は25列まで皆同じ値段(2万円弱)です、尚舞台を横から観る席は歌舞伎座などと違い、直角以上の角度で舞台と交わるため観辛いようで、高い2階席でも1万円強で買えます、お奨めは1階20列目くらいまでの2万円弱の席のような気がします、ドレスコードはどうなんでしょう?FAQ"大人の集まる場所にふさわしい、楽な服装をお薦めいたします。"何て書いてありますが...

メトロポリタンオペラのシーズンは9月下旬から翌年5月の中旬までのようです、ボクがニューヨークが最も面白いと思うのは、MLBが終盤を迎え、NFLのレギュラーシーズンが始まり、全米オープンテニスが開催される9月前半です、この他ブロードウェイミュージカルとジャズのライヴハウス巡りがあるわけですが、ニューヨークに行ってこの6つをいっぺんに味わおうと思っても、メトだけが少しだけずれてしまいます、まあなかなかに難しいわけです。

3D映像で観たい^^と歌手の稼ぎについて

先日3Dでアバターを観て以来、大の3Dファンになりました、こういう奥行きがある舞台劇も是非3Dで観たいものです、一昨年の12月に六本木ヒルズのシネコンで、ローリングストーンズのライヴ映画を観ましたが、そのとき"一体感が得られなかった"などと書いています、この映像が3Dだったら、もしかしてその一体感を感じることが出来たかもしれない、そのように思いました。

アバターに見る3D映画及び3Dテレビの可能性

松竹はMETライブビューイングの他に、シネマ歌舞伎なるものを展開しています、これも3Dにすると歌舞伎座の舞台から最も遠い、一幕見席で観る生舞台と変わらないくらいの感動を得られるかもしれません、上映方式が統一されていないなどまだまだ問題はありますが、第二次世界大戦前に制作された「風と共に去りぬ」による、フィルム3本を使ったカラー化以来、音声が入ったトーキー化に並ぶ、実に70年ぶりの大変化の予感がします。

最近サッカーワールドカップなどスポーツイベントの、映画館などでのパブリックビューイングが行われています、これも3Dになるとメチャメチャ迫力がアップします、マイケルのThis is itの映像が3Dで残っているのかどうか知りませんが、外国或いは東京など主要都市でしか行われないイベントを、地方の映画館で見せる場合も、全部3D化にする必要はないにせよ、3Dで効果が格段にアップするのなら、地方の活性化に繋がるかもしれません。

現在歌手の稼ぎはレコード CDではなく、昔はレコードを売るための宣伝媒体という位置付けだった、ライヴで稼ぐという方向になって来ています、この傾向は特に外タレに顕著に現れており、ローリングストーンズとかマドンナなどのコンサートチケット価格は跳ね上がり、このデフレ時代というのにストーンズのライヴは、中心価格が1990年の1万円から倍の2万円となっています、14年前7千円?だったホイットニー・ヒューストンは今や1万4千円です。

こういうモノを東京などの主要都市で行う生ライヴだけなく、地方に展開するシネコン(映画館)という大きなハコで見せるというのが、今後のビッグビジネスになるかもしれません、売り切れのテイラー・スイフトのライヴを3500円でやっても面白い、そういう意味で年寄り相手とはいっても、松竹が展開するMETライブビューイングとか、シネマ歌舞伎が大きな可能性を秘めている、そのように思うのです、まあ大画面の薄型3Dテレビが普及すれば、3D映像データを家庭に配信するという方向もありだとは思います、メガネというネックもマイメガネが普及すれば払拭されます。

新宿ピカデリーのプラチナシートについて

最初は3500円とフツーの映画の倍くらいする1階席で観る予定でした、実ハこの値段がチト高いので、パヴァロッティさんが4年前のトリノ五輪の開会式で歌った、アリア「誰も寝てはならぬ」で有名な、プッチーニの「トゥーランドット」などを観たかったのですが、う~ンと考え込み、ずっと逡巡していたのです。

パヴァロッティ@トリノ五輪「誰も寝てはならぬ」(04:04)

前回の「バラの騎士」のときに新宿ピカデリーのオンライン予約サイトで見ると、メトロポリタンオペラのライブビューイングが、プラチナシートがあるシアター1で上映し、プラチナシートが映画と同じ5000円で観れることがわかり、一般席と1500円しか違わないのでコリャ得だなと思っていました、今回の「カルメン」もシアター1で上映することになったので、早速予約をしました。

結果は大正解で上映前に写真の部屋に案内され、映像のようにシャンパンなどのウェルカムドリンク1杯とマカロン1個が付き、映画館内のシートは膝掛け付きのソファーで、足をど~ンと投げ出せるのです、正直これだけで2500円くらいの価値は十分にあります、メトロポリタンオペラのライブビューイングなら、下記1000円分の減点がなければ6000円でもボクは入るでしょう。

ただフツーの映画でこのシートに入るかとなると話しは別です、今日の午後シアター1で上映していた、吉永小百合さんの「おとうと」は、チケット屋で全国共通券が1枚850円でした、この値段は安過ぎますが一般料金は1800円であり、チケット屋に行けば1500円以下で買えるので、さすがに5000円のプラチナシートで観る気はしません、映画の場合は1000円安い4000円くらいが、プラチナシートの適切な価格だと思います。

まあ土日に一般シートで人気の映画を観る場合は、チケット屋とか前売りの特別鑑賞券だと、ネット予約不可でヨイ席が取れないし、当日並ぶと無茶苦茶長い列が出来ているし、事前に平日の映画館に出向いて予約するのも面倒くさいしで、平日と人気のない映画を別にして、ネット予約で一般料金を払って観ることが多いように思います、例えば特別鑑賞券の番号を打ち込むことで、ネット予約出来る様にして戴きたいものです。

さてプラチナシートが快適であることはわかりましたが、ふたつほど弱点があります、ひとつ目は席から見えるスクリーンが小さいことです、観易い2階席ということで、スクリーンが遠くなるのは構いませんし、1階一般シートの最後列付近がこの視野角であっても問題ありませんが、5000円と高価格のプラチナシートでは、もう一回り大きく見えないと駄目なので1000円分減点で、映像を観るということだけなら1階席中段の方がヨイように思います。

一番大きなシアター1のスクリーンの大きさは落第点ですが、プラチナシートの両サイドにある、二人一部屋で3万円というプラチナルームに、リピーターがいるのかどうかも気になります、ということで明日と祝日11日の「カルメン」の予約状況を見に行ったら、一般席の観易いと思われる席は既に満席で、プラチナシートももう直ぐ売り切れですが、プラチナルームは予約が入っていませんでした、料金設定を一部屋2万円に下げた方が良さそうです。

明日の「おとうと」はプラチナシートの予約が入っておらず、「Dr.パルナサスの鏡」も予約はチョボチョボです、土日はともかく平日のプラチナシートは4000円にすべきです、これならプラチナシートでゆったりと観たい人はいるでしょう、そして特殊なスクリーンを使う川崎のIMAXシアターとは違って、新宿ピカデリーはIMAX方式ではありませんが、どのスクリーンでも3Dになるので、スクリーン2で売り切れの「アバター」を上映した方が良さそうです。

もうひとつはお一人様が何人かいました、プラチナシートは二人用のシートになっており、間に肘掛などの境を入れられる構造になっていません、係りの方は知らない方とは相席にはしませんと言っていましたが、それだとみすみす一席分の値段5000円を損します、スクリーンを大きくするのは建築後では難しいし、シートを替えるのもコストがかかります、どちらも残念ながら明らかな設計上の失敗だなと思った次第です。

《追記》
> 画面が小さいのですか。うーむ。←プラチナシートというにしてはスクリーンが小さく見えるということです、1階中段席で観れば視野全体にスクリーンが拡がると思います、でもこのシアター1は後ろの席の方が早く埋まります、ボクのようにスクリーンが小さく見えるのを気する人は少数派なのかもしれません。

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Comments

画面が小さいのですか。うーむ。テアトルの新宿にあったタイムズスクエアが元ソニーの3Dシアターで、巨大な画面と素晴らしい音響でひいきにしていたのですが、昨年残念ながら閉じられてしまいました。作品を選んで上手に宣伝すれば、閉じなくて済んだはずなのに、と残念です。

Posted by: さなえ | February 10, 2010 11:35 AM

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