新宿伊勢丹のサロン・デュ・ショコラと京都よーじや
東京新宿の伊勢丹で今日まで、先日紹介した「サロン・デュ・ショコラ」と、だいたい半年に1回行われる、「京都よーじやコレクション」というイベントを開催していました、東京では珍しい降雪の月曜日という悪条件にも関わらず、結構人が入っており、催し物として盛況だったことを窺わせます。
★新宿伊勢丹のサロン・デュ・ショコラと京都よーじや(08:19)
●新宿のルミネエストと伊勢丹のサロン・デュ・ショコラ
「サロン・デュ・ショコラ」が何故この時期にと思ったのですが、今日からの新宿地下街広告がチョコレートのゴディバになっており、ようやくバレンタインデイが近いのだということがわかりました。
チラっと寄った7階の「京都よーじやコレクション」は、当然ながら顧客の大多数は女性で、男性は店員さんと客はボクの他数名という感じで、実に場違いではありますが、自分たちのブランド、バリューそして価格の調和が取れていると感じました、このことは新宿の丸井に進出した京都伊兵衛にもいえることです。
よーじやが東京に店を出さず、そのストックがなくなるのを見計らってイベントを開催して、毎回大盛況というのも興味があります、そういえば伊勢丹地下の食品イベントスペースでも、数ヶ月おきに同じ店が出店していることに気付きます。
ボクは百貨店とは「巨大なセレクトショップ」だと思っています、百貨店の場合はPBうんぬんよりも、商品が売れたときに仕入れが発生したことにする、時代にそぐわない商慣習である、売上仕入れの割合を止めるか、それが出来ないまでも大幅に減らし、自分たちが売上に責任を持つ買取にすべきなのです。
こうしないとコスト構造的に割高に売らざるを得ません、まあ売れなかった商品を捌く仕組みというか、売り切ることが出来ない商品を並べないという仕組みが、未だに出来ていないというのが大きな問題であるわけですが...
売れない売れないと嘆くアパレルが何をすべきか?ファストファッションが5千円で売っている、一見同じような商品をいかに2~3倍の、1万円とか1万5千円といった価格で売るのかですが、ひとつは商品の耐久性でしょう、ファストファッションの倍は長持ちする、流行に耐える商品であれば倍で売ることが出来ます。
素材とかデザインが明らかに良質であれば、その分高く売ることが出来ます、しかしブルックスブラザースなどが苦労しているのは、自分たちの商品の1/3~1/5の価格で、ユニクロが彼らの主力商品であるポロシャツを売り、素材とデザインもさほど遜色がないように顧客が感じるようになり、且つ耐久性はほとんど変わらないという事実です、これでは価格勝負になってしまいます。
ボクが百貨店が売れなくなったのは、百貨店という業態が衰退したというよりも、百貨店という業態が時代に合うように変化して行く努力を怠ったこと、そして百貨店という販路で商品を売っていた多くのアパレルが、自己変革をせず旧態依然の商品作りに終始していたことに尽きると思います、そうでなければ価値が同じ商品に、2~3倍の価格差が付くのはおかしいのです。
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