百貨店と日本はどうやって縮小均衡を達成するのか?
セブン&アイ、西武有楽町店を閉鎖へ 高額品、販売不振でとのこと、丸井が有楽町駅前に進出して、三菱村の丸の内仲通りと繋がったと思ったら、その顧客導線から少し離れたトコにある、西武百貨店有楽町店が閉鎖ですって奥さん!中央通り六丁目にある松坂屋は、主要フロアの1/3をファストファッションのフォーエバー21に割譲するし、いったいどうなっているんでしょうネ?
●銀座松坂屋がファストファッションに売場を割譲!
★良くも悪くも常に変貌する街...東京銀座(06:41)
●東京ファスト・ファッションズ・ツアーを敢行!
★H&M~ザラ~フォーエバー21@新宿原宿渋谷銀座(10:58)
★銀座トワイライト~美しき黄昏@二&四丁目交差点(10:47)
どうやったら痛みが少なく企業としての縮小均衡を達成することが出来るのか?コレが今百貨店が突き付けられた大きな課題です、だから松坂屋がファストファッションに売場を割譲し、どこにも特長がない西武がこんな一等地から撤退するワケです、銀座について言えば三越伊勢丹の増床が成れば、プランタン銀座と併せて巨大な売場が生まれます、松坂屋の出る幕などハナからなく、隣りの松屋も間違いなく存亡の危機に晒されます。
残るは関西が地盤という以前の弱味を逆に強味に出来る可能性がある、三越伊勢丹の大阪進出はその存在故に失敗に終わるだろうと噂されている、西武の隣りにある本拠地大阪梅田で絶大な影響力を持つ阪急と、後発故に特色を持った有楽駅前の丸井くらいです、その丸井も新宿では広大な床を持て余しており、有楽町銀座ではその小ささが逆に救いとなる感じであります。
しかしこういった事象を見るにつけ、エコノミストたちが言う成長というお題目がすべての正解ではないことがわかります、現在多くの地方自治体で俎上に上がっている、コンパクトシティと言われる縮小均衡を目指す行き方もあるのだ、かといって民主党が目指す第三の道とやらも、年々急速に少なくなって行く原資をばら蒔くダケのように見えて、とてもあやふやで心もとないのです。
今年中国にGDPで抜かれ世界第3位の経済国家となるが、元々人口10倍の国に勝っていた方が異常だったのであって、象徴的な話しではあるが大きな問題ではない、問題は一人当たりGDPで日本はトップを狙わねばならないが、残念ながら既に世界18位に低迷しているとか...その順位は大きな問題ではないが、日本はトップのいったい何パーセントの経済なのだろうか?それが追い付けない数字であれば大きな問題である。
《追記》
> 女性を呼ぶには美味しい食べ物が不可欠ではないかと…私だけかも(^^;) ←おっしゃる通りだと思います、それにデパ地下は百貨店で唯一貧乏人も出入出来て、最もチープラグジュアリーが味わえる売場です、京都河原町の阪急が痛いのは食品売り場がないからです、今日伊勢丹6階で開催されているサロン・デュ・ショコラに行って来ました、1050円でカミさんと二人で晩酌^^出来る、つまみのショコラセットが買えました、スーパーならモノが違うけど210円ですから、高いことは高いですが...
《追記2》
下記は「図録1人当たりGDPの世界ランキング」というサイトに掲載されていた、2007年度の世界の一人当たりGDPのランキングです、見易いように90度時計回りに回転させました、対数表示なので実態より日本の数字が良く見えて、とても分かり辛いのですが、日本は第23位で$34,254とアメリカの$45,790の74.8%しかありません、コレ結構ヤバイ数字ですよ。
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Comments
有楽町西武の撤退、びっくりしましたねえ。でも考えてみれば、昔はよく行っていたのに、この10年あまりでジャケット1枚しか買ってないし、近年は素通りが多かった!なんか中途半端でしたね。
地下の食料品売り場を閉鎖したことも痛かったかも。以前は、西麻布の美味しいケーキ屋さんが入っていたので必ず寄っていたのですが。女性を呼ぶには美味しい食べ物が不可欠ではないかと…私だけかも(^^;)
Posted by: さなえ | January 27, 2010 04:44 PM