京橋INAX銀座七宝・赤透とジェラールそしてラディゲ
今日は紅葉真っ盛りのハズの高尾山に行こうかなとも思ったのですが、去年平日でも行列が出来ていましたので、穏やかな天候の三連休の初日などに行ったら絶対死ぬと、京橋にあるINAX銀座ギャラリーで、今日まで開催していた七宝展に行って来ました、とても美しい七宝が展示されていたのですが、上野の東京国立博物館で開催された皇室の名宝展で、並河靖之さんの最高に素晴らしい七宝を観てしまっていました。
《京橋INAX銀座七宝・赤透とジェラールそしてラディゲ》
★東京駅から京橋と歩行者天国の銀座を歩く(10:50)
ということで同じ並河靖之さんが作った、本来美しい作品が凡作に見えるからいけません、それでも彼の一番左の黒地とほぼ真ん中の金色の小品はとても良かったです、でも今日一番良かったのは彼の作品ではなく、早川さん作と作者の姓だけがわかっている、赤透(あかすけ)という手法で作られた深紅の一品です、赤透は低温で焼くと書いてありましたが、七宝でこんな素晴らしい色が出るのだとビックリしました。
さてテアトル銀座で11月28日(土)からジェラール・フィリップ主演の、「赤と黒 Le Rouge et le Noir」のデジタルリマスター版を上映するようです、没後50年(生誕87年)記念らしい、原作はいつも口述筆記で短期間に完成させたと聞く、フランスの文豪スタンダールです、他にボクが知っている彼の作品は「パルムの僧院 La Chartreuse de Parme」と「恋愛論 De l'amour」です。
「パルムの僧院」は「赤と黒」の6年前の1948年にジェラール主演で映画化され、前年に制作された僅か20歳で夭折した作家、レイモン・ラディゲ原作(処女作)の「肉体の悪魔 Le Diable au corps」と並ぶ彼の出世作になっています、確か「パルムの僧院」と「赤と黒」は監督も一緒で、30代になっていたジェラールは出演を渋っていたそうですが、監督のたっての要望で実現したようです、しかし「赤と黒」がカラー作品だとは知らなかった。
12月19日(土)~25日(金)に9時20分「肉体の悪魔」、11時50分「赤と黒」そして15時40分「パルムの僧院」の順に一挙上映されるようです、でもまあ1日に全部観るのは無謀のような気がする、ボクが一番観たいのは「Le Diable au corps...肉体の悪魔」です、高校生のときだったと思うけど、ラディゲの遺作となった「Le Bal du comte d'Orgel...ドルジェ伯の舞踏会」を読んで、鮮烈な印象を受けたことを覚えています、原語のペーパーバックも大学時代に買いました、何故かストーリーを忘れていますが...
《追記@2009.11.22 AM:10:24》 ミシュランお墨付き、紅葉の高尾山にぎわいとのこと、そして高尾山のホームページに例年より一週間ほど早く紅葉が始まりましたと書いてあります、う~ン今が見頃のようですなあ、しかし下山で1時間半待ちでは行くのに二の足を踏みますし、今日は夕刻から雨のようですからこんなには混まないハズですが、雨が降ったら大変です。
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