平日雨の夕刻六本木国立新美術館ハプスブルク展
今日は土日に行くと超混んでいてまともに観れないと聞いた、六本木の国立新美術館で開催されている、ハプスブルク展に行って来ました、平日...そして雨模様の夕刻ということで、混んではいましたが、明治天皇がハプスブルク家に贈った画帖の展示以外は、ゆっくりと観ることが出来ました。
★平日雨の夕刻六本木国立新美術館ハプスブルク展(02:36)
大混雑する展覧会の混雑回避のキーワードは、やはり平日、夕刻そして雨模様の三つが重なった日に行くです、明治天皇が贈った画帖が何で混んでいるかというと、画帖を縦に展示できず、平面に並べるしかないため、2列目の人からは画帖が見えないからです、さてボクが最も気に入ったのは女帝と謳われた、マリア・テレジア11歳のときの肖像画(一番左)です。
時代は違いますがティツィアーノとかベラスケスといった有名画家が描いているわけではありません、でもオーストリアの国母と言われる彼女の凛とした佇まいが、ヴィヴィッドに伝わって来るからです、暗殺という悲劇に遭ったハプスブルク家最後の皇妃とも言われる、エリザベートの絵(一番右)はどこか寂しげに見えて、第一次世界大戦と共に消え去る一家を象徴しておりました。
面白かったのは「ベルサイユのばら」を描いた池田理代子さんによる、ボクの仮題^^「シェーンブルクのスミレ」三題です、描いたヒロインは古い順に左から、17世紀の王女マルガリータ、18世紀の女帝マリア・テレジアそして19世紀の皇妃エリザベートです、シェーンブルクはハプスブルク家の宮殿、スミレは皇妃エリザベートが好んだ花から付けてみました。
最後にボクが気に入った絵をいくつか上げてみます、イタリア絵画からラファエッロの「若い男の肖像」、ベルナルド・ベロットの「フィレンツェのシニョリーア広場」、スペイン絵画からはスルバラン、ムリーリョと並び称される二人の絵...特にムリーリョの「悪魔を奈落に突き落とす大天使ミカエル」です、そしてエル・グレコの絵は直ぐに彼が描いたとわかりますし、パオロの「黄金時代の愛」という絵にはその大らかさに笑みが溢れましたw。
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