消え行くF1グランプリ...撤退は日本企業ダケじゃない
トヨタ、F1撤退を正式発表「苦渋の選択」とのこと、ターボエンジンは禁止などレギュレーションの制約が年々キツクなって来たようで、昔のようにクルマというモノの最高峰を争うという意義が薄れて来たと聞きます、事実撤退は日本企業ダケじゃないようで、F1グランプリそのものが消え行く可能性も高いらしい。
自動車の神の降臨とまで謳われたアイルトン・セナ・ダシルバを擁し、鈴鹿サーキットは最大15万人という、東京競馬場に匹敵する観客を収容することが出来ますが、それでもチケットはたぶん数倍というプラチナ状態で、友人と何回か遠征を企てたのですが、セナ存命中はすべて水泡に帰しました。
ようやくサイレンススズカという鈴鹿サーキットと曰く因縁がありそうな、名馬の秋の天皇賞出走という誘惑を振り切って、11年前の1998年にF1日本グランプリを観に行きました、しかしセナはその数年前にイタリアのイモラサーキットでその命を散らしており、チケットももうプラチナではなく行く数週間前に購入することが出来ました、その時既に自動車に神がいた時代は終わりを告げていたのかもしれません。
レースはというとセナの後継者と言われたミハエル・シューマッハがスタートでエンストし、その瞬間実質終わってしまいました、フト東京競馬場のサイレンススズカが気になって、確か当時普及し始めたばかりの携帯電話で、現場にいる友人に確認したところ、骨折予後不良という最悪の事態となっておりました。
さて自動車産業がスピードを争う時代は終わり、既にいかに資源エネルギーを浪費しないで、人々をそして荷物をスムーズに移動出来るかに変わっています、そのプレイヤーも内燃機関の雄だったGMの威光は地に落ち、EV...電動自動車という将来のクルマ像が見えて来た現在、このままではトヨタさえその荒波に呑まれかねないという状況です。
電機産業という自動車産業とは全くの埒外にあったパナソニックは、次世代自動車のキーコンポーネントと目される、電池に強い三洋電機の買収もあって、巨大で華やかな舞台に颯爽と登場して来たかに見えますが、企業としての規模が電機産業より自動車産業の方が大きく、下手をするとパナソニック自体が世界中から買収の対象になる可能性があるようです、さてこの先はどう動くのでしょうか?あっしには皆目わからないのでございます。
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