斉藤惇東京証券取引所代表@リーマンショック
片山修さんという経済ジャーナリストがまとめられたインタビュー集、「9・15リーマンショック~その時、トップはどう動いたか」という新書について、竹中さんのパートを読んだ後しばらく横に置いて別の本を読んでいたが、再び読み始め第五章の斉藤惇東京証券取引所代表のパートまで進んだ、その斉藤さんのパートが金融関係にうといボクにとって目に鱗であった。
斉藤さんは先ず"リーマンを破綻するまでマーケットに放任し続けたのは、やり方が荒かった。"とし、その上で"金融にも問題があるが世界規模での過剰生産を強いてきた経済構造にも問題がある。"と指摘、"クリントン(=ルービン)政権が目を付けた、低所得者向けの住宅政策にその端緒がある。"と仰っている。
斉藤さんは「賢い政策」と書かれておられるので、この政策そのものを全面的に否定されているのではないと思う、そして"市場主義経済は悪くないちゃんと機能している、その証拠が市場の自己調整メカニズムによる今のリセッションである。"と仰っている、ならば何が悪かったのでしょうか...
斉藤さんの回答は"情報の開示(ディスクロージャー)を怠ったという、ウォールストリートの市場への冒涜である。"です、一言で言うと「情報の非対称性」で「強欲」と言い換えられる鴨...まあクリントンの夢の8年間と言われますが、その成功に日本以外の世界中が酔いしれて、その負の部分を是正すべきブッシュジュニアの時代には、その就任当初に911というテロ事件が発生したこともあり、放置された侭であったということのようです。
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