日本の公共インフラが超貧弱な理由
日本の公共インフラが超貧弱な理由は何か?それは日本という国は変に市民の権利が強過ぎて、まともな公共インフラの開発が行われないからです、日本橋の上に首都高が走ってしまったのも、その近くの本来買収すべき土地が買収出来なかったからです、成田空港に長らくまともな滑走路が1本しかなかったのも同様の理由です、今羽田空港に集中出来るように事情が変わりましたが、そうすると今度は廃止しないでと泣き付く始末です。
首都圏のインフラで最後に残されたのは北側のみ整備されて、東西が取り残された外環道ですが、本来なら今から30年以上前の、美濃部都知事の時代に整備すべきだったものです、でも世田谷住民と称する人たちなどから反対運動が巻き起こり頓挫しました、今ようやくシールド工法技術の進展と、地下うん十メートル以深の部分は、地上に住む人に権利はないという法案が出来て、ようやく着工出来るようになりました。
しかしその代償として国民が払うのはド高い工事費です、南北線・大江戸線など最近の都心の地下鉄は地下深くを進み、その悪影響で駅まで地下深くにあり、地上に出るのに5分近くかかる有様です、その地下に潜って電車に乗って地上に出て来るまでの、余計にかかる時間を10分とすれば、フツーに地上の電車で行く時間の5駅分...約10kmを損する計算です、特にお年寄りのご苦労が目に浮かび、恐ろしいとしか言いようがなく、副都心線の雑司が谷は風光明媚ですが住む気などなれません。
●東京のもうひとつの鬼子母神@雑司が谷@2008.07.20
★副都心線雑司が谷駅(07:23)、鬼子母神盆踊り大会(08:46)
★都電荒川線その1(00:40)、その2(01:17)
★副都心線雑司が谷駅南側(07:24)、改札~ホーム(02:39)
日本の高速道路の建設は第二東名に例をとれば、静岡~浜松間という最も交通量の少ないトコから建設され、藤枝辺りでは道路が出来てもいないのに、長年(10年以上?)の風雨に晒された橋桁の老朽化が心配される始末です、首都圏(東京・横浜)と中京圏(名古屋)へのアクセス...特に東京部分の外環道西側が完成し、そこへのアクセスが出来るようにならないと、第二東名を造っても全く意味はないのです。
こういう日本に対してお隣の中国の開発は超素早いです、都市間を結ぶ高速が中心都市へのアクセスという、日本が最も苦労するトコを簡単に潜り抜けてしまいます、その代償は胡同(フートン)と呼ばれる北京市内の古くからの細い路地を中心にした街並みの消失に代表されます、住んでいた人たちへの新しい住居の割り当てもお座なりとか...本来の公共投資の有り方は日本・東京と中国・北京の中間が望ましいのですが、どちらも振り子が振り切れてしまっています、何とかならないのでしょうか?
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