骨折り損のくたびれ儲け@増床相次ぐ百貨店
阪急梅田本店が改装オープン、激戦に拍車とのこと、増床相次ぐ百貨店の競争激化と書いてありますが、事実は異なると思います、30代の女性が「おしゃれな物に囲まれて、幸せな気分に浸りたい」と言ったようですが、彼女が買ったとは書いていません、百貨店が高級ブランドを揃えて目を惹くのは当然ですが、それだけでは駄目です、彼女が買えるモノを置く必要があります。
●渋谷新商業施設:ルミネマンとオープニングセレモニー
★渋谷新商業施設ルミネマンとオープニングセレモニー(09:23)
●YOUTUBEで観る東京ガールズコレクション2009春夏
先日渋谷のオープニングセレモニーに行ったとき、帰りのエスカレーターで女性が友達に「ヨイものが揃っているけど皆高くて買えない。」と言うと、友達が「でも買いたいモノのイメージが掴めたよね。」と答えて、二人で頷きあっていました、彼女たちはいったいドコで買うのだろう?隣接する西武百貨店渋谷店で買えば、売場を造った同店の思惑通りということになりますが...
そして同店に限らずオンワード樫山が供給する商品が買われれば同社の戦略は成功です、でも実態を言えば彼女たちが中流層なら、ルミネなどの専門店ビルに行って、下流層ならH&Mとかフォーエバー21などの外資系安売衣料品店に行って買うでしょう、売場を提供した西武百貨店にしろ、商品を展示したオンワード樫山にしろ、一生懸命紹介したのに売上利益に繋がらず、骨折り損のくたびれ儲けということになります。
ところでボクが友人に、「アメリカのセレクトショップは何で高級品しか置かないんだろね。」と言ったら、彼が「アメリカは日本と違って上流、中流、下流でショップが明確に分かれている、オープニングセレモニーは中流以下の商品は扱わないんじゃないの。」と言っていました、最近はだいぶ変わって来ていますが、戦後...特に高度成長期以降一億総中流になった日本では、なかなか気付かない視点だなと思った次第です。
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