JAL再生&雇用少子高齢化対策>成長戦略
JAL再生タスクフォース5人の顔触れをみると、うち4人までが元産業再生機構の面々です、いろいろ言われる小泉竹中政権の施策の中で、最も成功した事例に挙げられる仕事を成し遂げた方たちで、この機構だけは民主党の評価も高いようですね、日本航空の西松社長がネットワークを維持するから助けてくれと泣き付いているようです、まあこの辺り...大西さんが書かれているように、昔は良かったモノが時代が替わって存在意義がなくなったモノの典型と思われます。
今の時代は卑近の問題として雇用があり、これが現時点でのプライオリティトップ...2番目が少子化対策で民主党は子育て支援を打ち出していますが、先ずは厚労省管轄の保育所など託児施設の充実で次が文科省管轄の教育ですね、3番目が高齢化対策で年金・医療・介護となりこれも厚労省管轄です、この次の離れた4番目くらいにようやく経産省管轄の景気回復のための成長戦略が出て来るというのが事の本質になります。
成長戦略に関する誤解は多くの人が成長戦略こそ目的だと思っていることです、成長戦略は最も有効な手段であっても目的ではないのです、ぶっちゃけ経済成長しなくても国民が楽しく暮らせればそれでヨイのです、但しある程度の...イヤかなりの経済成長がなければ楽しく暮らせないというのは厳然たる事実です、なので手段としての成長戦略を雇用・少子高齢化対策とバランスを取ってどう立てるのかが重要な課題になるのです。
さてJAL問題に戻りますがヒコーキのネットワークと雇用・少子高齢化対策のどちらを重要視しますかと問われたら、雇用・少子高齢化対策が重要なことは論を待ちません、このことは前原国交相が直面するJALと地方空港、公共事業とダム、高速無料化の3問題のうち、前の2つはいかに傷浅く撤退、或いは計画をどうしても必要なモノのみに縮小し、雇用・少子高齢化対策にカネを回せるかということなのです、竹中さんがJALは潰せと言っています、ボクは元産業再生機構での経験者に期待します。
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