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September 18, 2009

書評:堺屋太一の「凄い時代~勝負は2011年」他

さて今日のテレ東WBSでは、民主党の愛知県選出の参議院議員大塚耕平さんが出演して雇用問題を取り上げていた、彼は現在の冷え切った雇用情勢を鑑み、まずは人々の生活を支えて行くとし、次に産業の振興を図るとおっしゃっていた、内需が冷え切ってしまっている現状ではこれが最善の策であろう。

さて書評に入るが堺屋さんの状況分析は非常に的確だ、金融危機後の世界同時不況を知るには、ジャック・アタリさんの「金融危機後の世界」でグローバルな情勢を見極め、堺屋さんの「凄い時代~勝負は2011年」で日本が置かれた立場を知るのが最もわかり易い、ただアタリさんの方策にはなるほどと思ったが、堺屋さんの方策には少々異論がある。

人気ランキングはどうなっているんだろう?

堺屋さんは小渕内閣の経済企画庁長官...鳩山内閣で言うと菅さんが兼務する経済財政担当大臣に当たるが、彼は自身が打ち出した製造業派遣の自由化は正しいと書いている、このこと自体にはボクも異論はない、自由化をしなければ日本はグローバル化に乗り遅れていたハズだ、ただその手法すべてが正しかったかと言うと、問題が余りにも多いと言わざるを得ない。

堺屋さんについては小渕さんが斃れてしまい、思うようにその政策を実行出来なかったので、その責任について罪一等を減ずるが、その後任である竹中さんの罪は重大である、現在雇用情勢はおろか社会そのものが不安定になっているのは、小泉竹中政権がまったくと言ってヨイほどセーフティネットを張らずに、製造業派遣の自由化を認めてしまったことにあるからだ。

そこで今日のテレ東WBSに出ていた大塚さんの話しに戻るのだが、彼はその辺りを良く認識していて、彼が中心となって国家戦略局で政策が出されれば大丈夫だと思った、ただ戦略を実行する立場の厚生労働相が長妻さんであるのは少々不安だ、彼は年金のプロではあるが労働行政にはウトイ。

サポートする立場の副大臣は蓮舫さんと、お年寄り重視発言を繰り返していた山井さんだ、今の厚生労働行政のトッププライオリティは雇用であって年金ではない、蓮舫さんはともかく山井さんは雇用を正しい方向に導く人に差し替えていただきたいと思う、このあたりに副大臣を選んだ長妻さんの限界を感じる。

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