組織は50年経つと制度疲労を起こす
今年は横浜と函館の開港150周年だそうである、明治維新はその9年後の1868年に起きている、日清戦争はその約四半世紀後の1894年7月から始まり翌年4月に勝利し、次の日露戦争は1904年の2月に起こり、ほぼ倍かかって翌年の9月に終結している、日清日露とも主戦場は朝鮮半島と満州...今の中国東北部である、日露戦争の勝利により日本国内では大正デモクラシーが起こり、約25年間...四半世紀に渡る繁栄の時代が来る。
しかしここから日韓併合から日中戦争へと繋がる、アジアでの日本の専横も同時に始まっており、必然的にアメリカ、イギリスそしてフランスといった、欧米列強のアジアでの利権がそがれる格好となり、このことがアメリカによる日本への石油禁輸政策と、イギリスの日英同盟廃棄に繋がり、その帰結として第二次世界大戦・太平洋戦争が起こるワケだ。
日露戦争終結時に民衆が過大な賠償を期待をするなど、このころ明治維新後40年を待たずして、既に日本が国の内部で瓦解が始まっているのだ、現在は敗戦後64年経つわけだが、バブルが崩壊したのは戦後45年を経た時期に当たる、組織は50年経つと制度疲労を起こすということがこれでワカルだろう。
そして強烈な外圧がかからない限りなかなか変えられないということも、明治維新体制が形骸化しながらも、敗戦までの77年間も続いてしまったことからも自明であろう、今回のサブプライムからリーマンショックという世界同時不況が、新しい組織を作る契機であることを切に祈るばかりである。
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