世界はフラットだでもカーブ化している
デビッド・スミックさんという人が書いた「世界はカーブ化している」という本を読んだ、トーマス・フリードマンさんの「フラット化する世界」のパロディではなく、そのことの事実を踏まえつつ、グローバル金融の実態を書いた、約10年前の蔵相時代の故橋本元首相夫妻の、ワシントンでの船遊びなどのエピソードが入っている、読んで面白い真面目な本である。
※適度な規制は必要だが、今のグローバル金融システムを潰すと大変な事態になる
彼らが言いたいことを一行で要約するなら、「適度な規制は必要だが、今のグローバル金融システムを潰すと大変な事態になる」ということだ、おっしゃる通りである、ただこの適度な規制と言うのがクセモノである、人によって解釈が大きく異なるからだ、それにしても人間というものは左右に大きくブレ、中庸にある正しい施策を取れない生き物のようだ、困ったものだ。
この本がアメリカで発刊されたのは、昨年9月のリーマンショック直前である、日本語訳が出たのはその約9ヶ月後...遅れても訳書が出るのはまだ良い方で大半は英語版しかない、バイリンガル、いやトロワリンガルになりたいが、母国語の日本語も満足に使いこなせない有様である、このことはそれだけグローバルな情報から遠ざかるということに直接繋がる。
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