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June 02, 2009

エゴン・シーレ~スペイン風邪と第一次世界大戦

Egon_schiele_0906_a00 今日新宿丸井カレンの最上階にあるヴィレッジ・ヴァンガードに行ったら、アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)、グスタフ・クリムト(1862-1918)と一緒に、エゴン・シーレ(1890-1918)の画集が置いてありました、シーレはボクが最も衝撃を受けた画家です、一緒にマルセル・プルースト(1872-1922)の「失われた時を求めて」の、絵本装丁のコミックがあれば最高だなと思いました。

ベニスに死す~マーラーの第五番からアダージェット(04:13)

トップの写真は検索で見付けたものですが、実際に絵を観た渋谷東急文化村地下のザ・ミュージアムの展覧会で受けた印象は、この絵がおとなしく見える...正に異形とも言える絵の連続でした、これだけ心の内をさらけ出した画家を他に知りません、人の生き様を見るということは苦しいですが、そのことで逆に勇気付けられます、10年以上前のことだなとWebで確認したら、彼の展覧会は1991年の秋に開催されています。

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シーレはクリムトと同時代の人のように言われることがあります、確かに二人ともウィーンに住まい、同じ年にスペイン風邪という当時ヨーロッパで猛威を振るった、新型インフルンエンザに罹って命を落とします、昨今の新型インフルエンザ騒ぎが彷彿とするワケですが、彼ら二人の間には親子ほどの年の差があります。

Wikiに師弟というよりは生涯を通じた友人と書いてありますが、クリムトがシーレを息子のように可愛がっていたのでしょう、クリムトが亡くなったのが2月で、シーレがその8ヶ月後の10月ですから、親が息子の死を看取るという悲劇には遭いませんでした、不幸中の幸いということになります、一般にクリムトの絵は明るくシーレの絵は暗いと言われます、19世紀末ベルエポックの真っ只中を生きた生きないの差かもしれません。

ところで彼らがスペイン風邪で亡くなった1918年って、1914年から始まった第一次世界大戦が終息した年で、シーレが亡くなった10月はその最終盤だったようです、80歳近くまで生きたミュシャと4年後の1922年に51歳で亡くなったプルーストは、パリに居てその難を逃れますから、スペイン風邪はフランスのパリより、オーストリアのウィーンでより猛威を振るったのかもしれません。

尚トーマス・マン(1875-1955)原作でルキノ・ヴィスコンティ監督(1906-1976)の映画、「ベニスに死す」の主人公アッシェンバハのモデルは、作曲家のグスタフ・マーラー(1860-1911)と言われております、彼はミュシャと同い年生まれで、クリムトより2歳年上のベルエポックの時代の人です、マンの原作は1912年と第一次世界大戦直前に書かれており、彼だけがこの戦争を見ることなく1911年に51歳で亡くなっているんですね、彼の第五番アダージェットが聴こえて来ます。

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