団塊世代曰く上の世代の芝生の方が青い
団塊世代の大西さんが上の世代が悠々自適の老後を送っているのをご覧になり、ボクたちの庭の芝生は枯れてしまったが、上の世代の芝生はまだ青々としていると嘆いてらっしゃる、おっしゃるように団塊世代よりも上の世代の方がより裕福なことは確かだろう、でも彼らの失敗はその上の優雅な老後を暮らしている人たちも含めて、彼らが当時得ていた権力の限りを尽くして、自分たちの生活水準を下げるのを渋ったことだ。
このことで何が起こったのか?結果的にせよ彼らの息子娘世代である、団塊ジュニアを中心とした雇用を極端に落とすことになり、哀れにも今日ロスジェネなどと呼ばれるに至ったワケだ、未だに公務員の馬鹿どもは人件費の予算を減らすのに自然減でとか言っているが、これはすなわち組織に新しい血を入れないということだ、彼らが自分たちの給与・賃金を下げて当時の若者を雇っていれば、今の日本の惨めな姿はないと断言出来る。
今や彼らの息子娘たちは年長フリーターと呼ばれ、政府が100万円支援しますから雇ってください言っているが、先行き不安のこの世の中で、何のビジネス教育も施されてもいない人間を雇える余裕のある企業は少ない、カネというニンジンをぶら下げるよりも、遅きに失していたとは言え、どうやって使える人間に仕立てるのか、そのことを真剣に考えるべきだ。
この数ヶ月ヒタヒタと押し寄せる金融不安の寒空の中、企業から解雇とか契約解除を言い渡された非正規社員は多い、当座行える即効策は彼らの次の職場の面倒をみることだ、そこに企業側が一定期間解雇しないことを条件に、100万円を突っ込むなら有効かもしれないと思っている。
堀紘一さんは今の日本を築き上げて来たお年寄りを守れと言っている、社民党とか共産党と言った左派政党の政策もお年寄りに手厚い、でもボクは思う大半のお年寄りたちは元気なのである、日本の金融資産の大半を握っているのは団塊世代から上である、ゆえに逃げ切り世代と言われているのだ。
もちろん年金で細々と生活されているお年寄りたちも数多い、この人たちの医療そして介護が問題となっているのも間違いない、でもこのカネは貧しい現役世代からではなく、裕福なお年寄りたちが面倒を看るべきである、彼らはそれだけのカネを持っているのだ、貧しいお年寄りたちの面倒をみても有り余るカネを...
ボクらの方が失われた時代の早期退職とリストラで、団塊世代よりもさらに過酷な状況に追いやられたことを忘れて貰っては困るのだが、恵まれているのは昨今の金融不安で、自分たちの息子娘の世代の就職が、この先2~3年今までの数年より落ちるのは間違いないが、団塊世代の息子娘たちが受けた仕打ちよりは醜くないだろうということだ、そのことを考慮に入れれば、ボクらの方が団塊世代よりも将来の心配は少ないのかもしれない。
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