一期一会@酒井抱一に出会った上野の大琳派展
三連休最後の今日は上野で開催されている大琳派展を観に行って来ました、俵屋宗達の国宝「風神雷神図屏風」が展示される再来週にしようと思ってはいたのですが、尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」が展示されていると聞き行って参りました、上野公園右奥の噴水の先は、写真のように少し紅く色付き始め、紅葉の季節が到来し始めているのを感じます。
《酒井抱一に出会った上野の大琳派展》
★公園の噴水と紅葉の始まり(01:17)、国立博物館(03:14)
さて光琳の「燕子花図屏風」もヨイのですが、保存状態に少々難があり、左手の上の金箔部分が少し黒ずんでいるように見えたのが残念でした、圧倒的だったのは実ハ期待していなかった酒井抱一の絵でした、重文にもなっていない「紅白梅図屏風」が物凄い迫力で迫り、「柿に目白図」という掛け軸がとてもカワユイ...次回行くとき(21日以降)にはこの二つの絵は展示されていないようですので、一期一会を感じました。
琳派は本阿弥光悦・俵屋宗達~尾形光琳・尾形乾山~酒井抱一・鈴木其一という流れですが、宗達たちが二代秀忠と三代家光が将軍だった江戸初期、尾形兄弟が五代綱吉の江戸中期の元禄時代、そして抱一たちが十一代家斉の江戸後期の文化文政年間と、概ね百年のずれがあり重なっていません。
ボクが酒井抱一の絵が素敵だと思ったのは、この百年のずれが大きいのかもしれません、絵の保存状況にも影響すると思われますが、百年経つと絵が劣化するのかもしれないと思った次第です、宇治の平等院は建立当時極彩色だったと言われていますが、今は古色蒼然たる佇まいとか...
俵屋宗達で気に入ったのは源氏物語と伊勢物語の絵図です、劣化が激しい源氏物語絵巻原本も昔はこんな感じだったんだと思わせます、最後にチケットですが通常1500円のところ、新宿のチケット屋で10月末まで有効の限定入場券が、1050円で売っていたので行き掛けに買いました、映画とか絵の展示会はこの方法をお奨めします。
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