永井荷風の墨東綺譚(ぼくとうきだん)
墨東綺譚(ぼくとうきだん)...昭和11年に書かれた永井荷風さんの小説で、墨は旧文字で『濹』と書き隅田川を指すとWikiに書いてある、綺譚も新文字では奇談となる、墨東とはつまり東武線沿線の業平橋から曳舟、東向島そして鐘ヶ淵辺りのことで、具体的には昭和初期の玉の井...今の東向島駅の北東にあった私娼窟での物語で、そのころはまだ山手線東側が東京の中心だった。
●東向島~曳舟を中心にした墨東の地図(1/2000)
★いろは通り~夜路地裏(09:55)、玉の井~鐘ヶ淵駅(09:54)
★玉の井昼の路地裏1(09:33)、2(03:08)、~鐘ヶ淵駅(10:58)
★初夏の向島百花園:紫陽花その1(10:42)、その2(09:31)
★隅田川の屋形船(02:25)、隅田川花火1(05:16)、2(06:20)
玉の井byグーグル 東武伊勢崎線 玉の井いろは通り
向島百花園の紫陽花 隅田川の屋形船 隅田川花火
《↓追記@2008.07.31 AM02:30↓》
今し方墨東綺譚を読み終えた、...
日活ロマンポルノ的な描写があると思っていたが、冒頭...主人公を部屋に上げた女が顔を洗う際に着物の上半身を脱ぎ、その姿を横目でみてこの乳房の形は子供はいなさそうなだと書いてあるくらいで、主人公二人の情交シーンはない、ただただ荷風が玉の井に通う様子が記されているだけだ。
《新宿歌舞伎町》
★東口~歌舞伎町メイン(10:30)、歌舞伎町奥座敷(10:30)
★一丁目路地裏(08:14)、歌舞伎町~ゴールデン街(10:02)
《六本木》
★芋洗坂(09:16)、坂~ハードロックカフェ~ロアビル(08:31)
★瀬里奈裏の魔界^^(07:50)、俳優座裏に潜る(05:00)
でもその描写が当時の街場の雰囲気を生々しく伝えて来る、新宿歌舞伎町とか六本木にに入り浸った頃の記憶が甦って来ました、もしかすると荷風が生きた昭和初期の玉の井の雰囲気に似ているのカナ...このときを過ごしたダケでも生きている価値はあったのかもしれない、そんな風に思えます。
《本文続き》
1960年と1992年の2回映画化されており、一度目の主演は山本富士子さんと芥川比呂志さん、二度目は墨田ユキさんと津川雅彦さんで監督が新藤兼人さんだ、芥川さんは芥川龍之介さんの長男である、代々木駅のほぼ真横にある紀伊國屋新宿南店に、天璋院篤姫についての記載があるという、岩波文庫の『勝海舟座談』を求めに行った際偶然目に入った。
出だしを読んだだけだがとても面白そうだ、エロ爺を演じさせたら天下一品と言われる津川さんの艶技^^も観たいが、YOUTUBEに予告編はなくアマゾンでDVDが5,000円もする、う~ン困ったものだ、WOWOWでやってくれないものかと思う、そして大江戸線の代々木駅から紀伊國屋新宿南店が遠いったらありゃしない、ようやく地上に出たと思ったら大回りさせれる、線路の反対...ドコモ側に行く地下通路がないのだ、新宿駅南口の線路上の広場が出来るまでしばらく我慢のようです。
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Comments
是非読みたいなあ。ブラジルなんですが、誰か古本でも送ってくれませんか。
Posted by: 房前のりてる | December 19, 2010 06:29 AM