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July 26, 2008

若き日の作品に感性の衰えた本人が手を加えるな!

Birth_s 最近イタリアに行って来た知人の話しを彼の友人から酒の席できいた、やはりフィレンツェのウフィッイ美術館のボッティチェリのヴィーナス誕生とラ・プリマベーラ(春)は生で観るとまた格別のようだ、先日上野でウルビーノのヴィーナスを観たが、ヴィーナス誕生はさすがに門外不出だろう。

Michelangelo_adam さて知人によると上の2枚以外ではダビンチの最後の晩餐と、ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画の修復が終わり、ルネサンスの光と色彩を取り戻して、凄い輝きを放っているらしい、ユーロと燃油サーチャージが高過ぎて、ヨーロッパにはなかなか行けないが、そんな話しをきくと身体が疼く。

人気ランキングはどうなっているんだろう?

ところで後世の職人による修復は評価が高いが、当の御本人が手を加えるとなると実ハあまり評判が良くない、先日神保町の古瀬戸というカフェでお茶をしたが、この店の開店時に若き日(今でも十分お美しい^^が)の城戸真亜子さんが描いた壁画に本人が手を加えて...というか全面的に描き変え(右下)ている。

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描いている今の作品が悪いというワケではないが、ボクには彼女が二十代に描いた感性豊かな壁画(中上)が失われて行くのが残念でならない、昔の作品はそのまま残すか、タバコなどで薄汚れて来たのなら、本人が手を加えるのではなく、修復の専門家に治させた方がヨイ場合が多いようだ。

とある方の話しによるとフランシス・フォード・コッポラ監督の不朽の名作と言われる、『地獄の黙示録』は実ハ公開時に上映時間が長すぎて、プロデューサーサイドから大幅なカットを余儀なくされたらしく、そのことを不満に思っていた監督が50分長い特別版を作って、今ではこの特別版がデフォルトになっているらしい。

ボクは公開時にみてその短い版のビデオを持っており、特別版なるものは観ていないのだが、また別のとある方(某ブログ)によると監督による後年増補の特別版は全然駄目だそうだ、まあ本人が手を加えると若き日の才能が消え、他人が手を加えると往時の輝きを取り戻す、皮肉にな話しですナということでひとつ...

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Comments

「地獄の黙示録 特別完全版」が悪いというわけではなく、約50分のフッテージを追加したがために焦点がぼけてしまった。旧作の持っていた強烈な印象が薄れてしまったということなのです。

特に、旧作では全面カットされたフレンチ・プランテーションの描写は、本筋からいえばやはり枝葉で、旧作ではそこをすべてカットし一気に畳み掛けてカーツ大佐の王国まで話しが進んだから、コンラッドの「闇の奥」の世界の迫力があったと言えるのです。(「ブレードランナー」も新しいのは見たい気がしない/見ないで言っているのですが)

例えばある画家の壁画がウリの店が、10年後隣りのテナントを吸収し大きくなったのを機会に壁をぶち抜き改装し、その画家が10年前に一緒に描きたかった壁画を追加したとします。スペースが狭かったらから描かなかったものを(描くのを断念させたものを)、スペースが大きくなったからと言って追加してもやはりクオリティに差があるおもうのです。

画家はそのスペースにあう壁画の構想を、全体像としてあたまの中に構築してから描いているとおもうので。

これがちょっと離れたところに二号店をだし、その画家に追加で描きたかった壁画を描かせたとします。これはその壁画の続編となりそれなりにいい味をだすんじゃないでしょうか。

Posted by: ADELANTE | July 26, 2008 10:48 AM

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