日本の農政の問題点&外環道を貫通させよ!
野口悠紀雄さんの「戦後日本経済史」を読んでいる、約半分...第五章の石油ショックまで読んだ、早稲田大学に政治経済学部があるが、政治と経済が不可分ということがヨウわかる、農政についても書かれており、太平洋戦争開戦直後の1942年に制定された食糧管理法で、実質小作人制度が無くなったようだ。
農民の奴隷制度がこの時点で消えたワケで、この点は大いに評価される、ただ彼らが戦後農業に熱心でない零細な兼業農家への道を歩き、日本の農業は残念ながら物凄く効率が低下した、これが日本の農作物が高く且つ自給率が著しく低い理由だ、我々都会人からみれば上記の小作人という、農民の奴隷制度が残った方が良かったということになる。
正解は制度の不備が明らかになったトコで、農業を大規模にするために株式会社化するべきであった、上記の農奴制ではなく企業との健全な労使関係に移行するのだ、農地が集約且つ最善のタイミングで最新機器が導入され、とても効率がヨイ農業となっていたであろう、一人っ子政策で子供が少ない中国、日本より出生率が低い韓国も事情は同じだ。
しかし当時は都会と地方の票の格差が最大5倍以上と、都会の票が著しく冷遇されており、地方の零細な兼業農家が1955年に大同団結して出来た、自民党の最大の集票マシンとなったことによって、温存且つ補助金でじゃぶじゃぶになった、これが日本の農政における最大の不幸であることは言うまでもない。
成田空港闘争でも農民は猫の額のような土地を守ることに執着せず、政府にいかに高額で土地を買って貰うか...条件闘争に注力すべきであった、このことは東京に必須の最後の大型道路...外環道が関越で止まっており、中央そして東名(含む第二東名)と南下して来ない最大の理由でもある。
地権者は世田谷の老いて手入れの行き届かなくなった一軒家を捨て、今建てられている都心の高級マンションに即刻移るべきである、昔と違い今は都心に高額であっしにはとても買えないが、彼らが移住できるヨイ物件があるのだ、引退間近^^の石原の爺がお得意の高圧的な態度で、移住を半強制する条例を制定すれば、不況に突入した不動産業界にも朗報となるであろう。
《追記》
> コモディティ産業からの脱却を図るべきです。←おっしゃる通りです。> アメリカなど...に太刀打ちできるはずがありません。←勝てるなどとは思っていません、だからコモディティ産業からの脱却と株式会社&大規模化で負けないの二面作戦です。
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Comments
日本の農業の生産効率を上げるといっても、所詮ア
メリカなどのように巨大な農地を有している農家に
太刀打ちできるはずがありません。
それよりも、質や味の良さ、それに安全を売り物に
した日本独自の農産物を生産することに活路を見出
すべきです。(最後までGMO作物を拒否すべきで
す)
コモディティ産業からの脱却を図るべきです。
野口さんも、そんな考え方だったと思います。
Posted by: 経済ニュースゼミ | April 24, 2008 03:58 PM
コモディティ化した製造業を捨てよ、より付加価値の高い金融・サービス業への移行を加速せよというのが野口先生の持論かと思いますが、数年前に先生が絶賛していたアイルランドなど昨年来、とても悲惨なことになっていますね。専門の研究業績についてはもちろん敬意を払いたいとは思いますが、時論に関しては時々の勝ち馬の尻に乗っかった軽薄な立論が多いように感じます。私は政論家としての野口先生はまったく評価に値しない奸物だと思っております(失敬!)。
Posted by: 縋り | April 27, 2008 03:56 PM