クリスタルガラス...灰とダイヤモンド
クリスタルガラスとダイヤモンド...昨日ダイヤモンドのデビアスとクリスタルガラスのスワロフスキーに行って参りましたが、デビアスは南アフリカ、そしてスワロフスキーはオーストリアに本社があります、この組合せで何故か連想したのがアンジェイ・ワイダ監督、ズビグニエフ・チブルスキー主演のポーランド映画「灰とダイヤモンド(1958)」と言う作品です。
日本敗戦の2年前...1943年に西に接するナチスドイツの横暴からようやく逃れたと思ったら、東に接するソ連という共産主義国に国の東側を奪われ、ワルシャワ蜂起で自由な生き方を目指すも、1989年のベルリンの壁崩壊まで囚われの身となった、ポーランドというピアノの詩人ショパンの祖国の悲劇の話しです。
この映画を子供の頃、今は亡き淀川長治さんの解説で有名だった日曜洋画劇場で観ました、映画のラストで東欧のジェームス・ディーンと言われ40歳で事故死した、ズビグニエフ・チブルスキー演ずる主人公が惨殺されるシーンが印象的です。
長い間アパルトヘイトと呼ばれる人種差別の国だった、南アフリカをその発祥の地とするデビアス、ポーランドと違って西側の国として戦後を歩んだ、ハプスブルグ家の国・オーストリアに生まれた、ロシア系?のスワロフスキー...
下世話な話し15万円だとお子様^^向けのファッションリングしか買えないデビアスから、スワロフスキーに行って3万円のとても色が綺麗な、クリスタルガラス製の花をあしらった置物をみると、つい安いなと思ってしまうのですが...
いずれにしても、南アフリカでもポーランドとかオーストリアと言った中東欧でも、戦火とは無縁ではないわけで、その中で美しいものが生まれて来る、まったく無関係とおっしゃる人がいるかもしれませんが、ボクはそうは思いません。
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