日本への苛立ち@ルービン回顧録
今日神保町のカフェ、ラドリオとさぼうるで読んだのは「ルービン回顧録」で、8章と9章のこの本の佳境...タイ、韓国そしてインドネシアなど、1997~98年のアジアを中心とした国際経済危機に関してです、この中で日本人のボクが感じるのは、ルービンさんというよりクリントン政権の日本への苛立ちです。
クリントンさんの栄華を極めたとされる8年間は、日本では失われた10年とも15年とも言われた時代と重なります、彼らの苛立ちの対象は、世界第二位の経済大国と過去に謳われた日本経済に元気がないことではなく、日本政府に経済を良くしようと姿勢が見えないことです、彼らが助言しても暖簾に腕押し...まったく反応を見せないと書いてあります。
ルービンさんは危機に陥った国が経済を良くしようと努力をしない限り、傍がいくら支援しても無駄だとおっしゃっています、危機に陥った韓国に言及しているくだりでは、韓国の早期の復興は我々とIMFの支援よりも、金大中大統領を中心とした韓国政府の努力が大きいと明言しているのです。
ボクは小泉さんの支援を受けた竹中さんの施策には、我々庶民には苦痛なだけだと大きな疑問を持っていますが、少なくとも日本経済を上昇に持って行こうという意欲は出ていました、はいボクが望む経済の底上げには貢献しないが、上を引っ張る政策ではあり、その点では成功したと思います。
でもクリントン政権時代の橋本首相・宮澤蔵相にはその意欲すら感じられなかったようです、だから今朝書いた記事でNOと言える日本も結構ですがヤタラ拒否するのも如何なものか...彼らの助言^^の中から日本の国益に合うものと合わないものを峻別する必要がありますと書きました。
クリントン政権のアメリカではジャパンパッシングではなく、ジャパンナッシングと揶揄され、日本を無視して中国と付き合い出した言われておりますが、この本を読む限りそれもむべなるかなです、同盟国と言えど付き合う価値のない国とは付き合いませんよね、人間同士の関係も国同士の関係も一緒じゃないでしょうか?
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