株は円ドル相場よりも時の政権評価との相関性が高い

ＮＹ金が1000ドル、最高値更新・原油も最高値ということで、この１０年のロンドン金、ＷＩＴ原油、円ドル、日経２２５そしてＴＯＰＩＸを見に行きました、商品相場である金と原油、そして当然のように思いますが、日経２２５とＴＯＰＩＸはほぼ相関関係があるんですね、で最近円高になると輸出産業に打撃となり、株安になると言われておりますが、それはココ数年のことであり、それより以前は逆に円安になるとつれて株安になる傾向が見てとれます。

下記は日本の首相在任期間です、この１０年で日経２２５が最高値を付けたのは小渕さんが倒れた翌日です、最低だったのは小泉さん就任のちょうど２年目です、小渕さんの就任から約半年経ってから亡くなるまでの約１年４ヶ月株価が急騰しているのです、これは彼の政策が株式市場に評価されたということです。

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そして密室談合内閣と揶揄された森政権は、残念ながら最悪という評価を受け、後を継いだ小泉さんが評価されるのに２年の歳月を要したことになります、ＴＯＰＩＸは日経２２５と同じような推移ですが、最高値は安倍さんが就任して５ヶ月目で、そこからしばらくすると日経２２５と連れ立って急降下しています。

年後半はサブプライム問題もありますが、安倍さんそして続く福田さんは失政であると株式市場が評価していると取れます、まあ福田さんの評価はこれからとも言えますが...このことから株は円ドル相場よりも時の政権評価との相関性が高い、それも株価が半年から２年の遅行指数であることがわかります。

ついでに言うとこの評価を下しているのは誰か？それは日本人投資家ではなくどうも外国人投資家のようです、去年の後半から外国人投資家が日本から逃げているのです、ブルドックソースのＫＹな判決があったのは８月７日...その前から逃げていますが、この判決が彼らを追いたてたようにみえますね。

そしてもうひとつ断っておけば、コレはあくまで日本の企業業績の先行指標としての株価と、それを支える政権の評価であるということです、日本の格差社会が拡大...と言うか絶対貧困層が増えているか否かとはあまり関係はないと思われ、大手企業は中小企業と絶対貧困層を食い物にして成長していると言う人がいますが、そう言われない様にしていただきたいものです。

小渕恵三　：1998年07月30日～2000年04月05日
森　喜朗　：2000年04月05日～2001年04月26日
小泉純一郎：2001年04月26日～2006年09月26日
安倍晋三　：2006年09月26日～2007年09月12日
（空白の２週間＾＾）
福田康夫　：2007年09月26日～

今テレ東ＷＢＳで御立さんが基軸通貨がドルからユーロへシフトする可能性を指摘しています、ブッシュさんになって財政が再び真っ赤になったアメリカと、ユーロ参加に財政と言うタガを嵌め真っ黒の欧州の差です、アメリカそしてドルが消え去る可能性は薄いと思いますが、どの程度のシフトがあるのでしょうか？その中で財政赤字がアメリカよりさらに醜いと言われる日本はどうするのか、待ったなしの難しい決断を迫られているのです。