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March 16, 2008

アングロサクソンの慧眼@Inshallahの地

フリードマンさんの「フラット化する世界・The World Is Flat」を読んで、また第二次世界大戦後のイスラエルを巡って延々と続く中東紛争について書きたくなった、イスラエル建国に尽力したのはイギリスのチャーチル首相ときくが、この事例はアングロサクソンがユダヤの民を使って、彼らの畏怖の対象であるイスラムを、見事にアラビア半島以南に封じ込めた成功例だからです。

インシャアッラー・Inshallah~サルバトーレ・アダモ(04:43)

ただあまりにも上手く行き過ぎたと言うか、ユダヤの国イスラエルが強力になり過ぎたため、買う必要のない反撥をイスラム世界から受けたのは大きな誤算だったろう、ユダヤの力を抑えようにも、超大国アメリカはナチスドイツに迫害されたユダヤ人たちが大量に流れ込み、選挙のキャスティングボードを握ってしまったため身動きがとれないのが実態である。

人気ランキングはどうなっているんだろう?

イスラムの人たちも西側諸国に恨みを抱く、イスラム原理主義者のテロ組織アルカイーダの連中を除けば、例え過激派と言われるハマスであっても、表向きはイスラエル撲滅を叫ぶが、一刻も早くこのパレスチナの地で平和に暮らしたいが本音であろう。

それにはユダヤの政治的影響が強いアメリカ主導は不可能であるが、イギリスとフランスを中心にしたEUが中心となり、イスラエルの影響力を今より限定させ、エルサレムを中心としたパレスチナの地で、ユダヤとパレスチナ人たちを共存させることを、アメリカに不承不承認めさせねばならない。

エルサレムには行ったことはないが、この地がユダヤ教の嘆きの壁、イスラム教の岩のドームそしてキリスト教の聖墳墓協会という、ユダヤ~キリスト~イスラムの順に起こった三つの宗教の聖地と言うのはとても興味深い、この三宗教はこの順にお互いに兄弟と言える。

「フラット化する世界」を書いたフリードマンさんも、ルービン元米財務長官もユダヤ人ときくが、彼らの顔立ちはアジア人のボクからはアラブの人たちとほとんど区別はつかない、骨肉相食む争いを早く止めて欲しいと思うのは我々だけではないだろう。

ユダヤ人はパレスチナの地から出て行けという人がたまにいるが、このアングロサクソンが打ち込んだ見事な楔を取り除くことは、世界平和に寄与しないと思う、エルサレムはキリスト教の聖地であるが、現代ではユダヤ教徒とイスラム教徒が小康状態を保って共同統治して行くのがヨイと思う。

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