鬼平犯科帳と松本白鸚二十七回忌追善二月大歌舞伎

今日は午後の予定がキャンセルになった、デッドラインが迫っている仕事もない、ということでその時間西銀座にいたが、そうだ歌舞伎座に行ってみようと突然足を向けた、晴海通りを東へソニービルを右手にみながら、銀座三越がある四丁目交差点を抜け、歌舞伎座のある東銀座へと向かう、歌舞伎座百二十年初代松本白鸚二十七回忌追善二月大歌舞伎と書かれていた、そっか白鸚翁が亡くなってもう２６年経つのかと感慨深かった。

★西銀座～四丁目交差点～歌舞伎座＠晴海通り（10:18）
★歌舞伎座の売店（00:15）、歌舞伎座の舞台（00:26）
★中村吉右衛門の鬼平犯科帳その１（04:28）、その２（01:40）
★初代松本白鸚（八代目幸四郎）他の鬼平犯科帳（03:20）

写真は左が映像の出発点西銀座、中が歌舞伎座の全景、右が今日の口上の背景に使われていた初代松本白鸚翁が書かれた小さな松の絵です、口上で幸四郎さんが言っていました、２階ロビー入口側のガラスの中に翁の写真と一緒に飾られています、是非観に行かれてください <(__)>。

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ボクの親爺と言うかお爺ちゃん（祖父）が彼の大ファンで、子供の頃テレビの時代劇・鬼平犯科帳を良く観ていたようなほのかな記憶がある、この池波正太郎さん原作の鬼平犯科帳は、彼の二人の息子松本幸四郎さんと中村吉右衛門さんのうち、弟の吉右衛門さんに受け継がれた、ということでウチの家族は吉右衛門ファンであり、イヤ歌舞伎座の近くにある新橋演舞場にまで鬼平犯科帳の舞台を観に行く、吉右衛門フリークと言って良いであろう。

歌舞伎座に一人で行くときはたいてい３階席である、平日の一人ということもあり３列目の正面が取れた、会場は４時１５分ということだが開演前に左手の売店に入れてもらえた、みて驚いたのはお土産に安くてダサイものが多いということだ、中国製ではなく日本製のもののようだが小物で千円からある、客層はオバチャンを中心に富裕層が多いと思われるので、もう少し高い良質材料を使った手作りのものを置いても良いと感じた。

歌舞伎座に行ったらアノ吉兆に行こうと、観劇料より高い６３００円の松華堂弁当を注文しようとした、ところがカードが何とダイナースしか利かないのだ、手持ちの現金はとみると５０００円しかなくしゃあないと諦めた、昔ならよくあったが最近こういうことは珍しい、さすが伝統の劇場は違うと妙に感心してしまった。

歌舞伎座は建て直しが決まっているようである、確かに中は相当に老朽化が進んでいる、建て直しは仕方がないと言えるが、今の劇場の構成を変えて欲しくない、伝統芸能の劇場なのでそれなりの建物にして欲しい、鉄筋ではなく木造ということも考慮に入れ、古式ゆかしい劇場を造って欲しいと願う、歌舞伎役者さんも同じような考えの方が多いようだ、上演中は撮影禁止なのでそのような映像はないが、売店と中の映像を撮った、これも禁止というのであればメールを頂きたい、即刻削除します。

さて吉右衛門さん目当てで来たのだが、彼の夜の部の出演は口上だけだ、ちょっと残念である、また来る機会はなかなか作れないと思うが、彼の出番「積恋雪関扉」が12:33-2:07であることをメモしておこう、歌舞伎座には３階席最後方に一幕見席というのがあり、この幕は約１時間半だがタッタの９００円で観れる、営業にかこつけて２時間くらい油を売ってもヨイ。

歌舞伎の口上は以前片岡仁左衛門さんの襲名披露を聴いたことがあるが、なかなかユーモラスで楽しい、兄の幸四郎さんは今日はバレンタインデーですと言い、お父さんの白鸚翁が奥様から松江の巡業公演の際にチョコレートを貰ったという、ほほえましいエピソードを紹介していた、吉右衛門さんは昼の部に出演するが、是非昼もいらしてくださいと発言し会場を和やかにしていた。

今日の公演をＮＨＫが撮っているとアナウンスしていた、翌月週末の深夜に教育テレビで放映されるらしい、歌舞伎は舞台の上で時間がゆっくりと流れる、映画とかテレビドラマなら１０分で済むことを、３０分から１時間かけて表現する、欧州のオペラも似たようなトコがあるが、どうもテレビ向けではないｗ、ただ上記の口上だとか今日の最後に息子の市川染五郎さんが演じた舞踏はテレビにも合う、彼の舞踏は第一人者の尾上菊五郎さんの来月上演するときく、京鹿子娘道成寺にはまだ及ばないが生では十分に楽しめた、興味がある人は是非チェックをして欲しい。
※来月京鹿子娘道成寺を踊るのは藤十郎さんでした<(__)>。