米国の智慧に頼る必要がなくなった政府系ファンド
田中森一さんの「反転」という本に日本のバブルというのは、大手企業が直接金融に走ったため、日本の銀行が貸し出す先がなくなり、不動産にいれこんだから起こったと書いてありました、昔あった都銀13行の内1行が破綻し、りそなを数に入れない^^とメガバンク3行に統合されたワケですが、新生郵貯銀行を含む莫大な資金量を考えると、これでも超メタボなのかもしれません。
ハイ日本の銀行の規模は今の1/2~1/3でエエような気がします、ということでまたまた貸出先のないメガバンクは、バブル当時の株や土地の替わりに、大きな紙屑でしかない日本国債を買って極僅かな儲けに甘んじ、日銀は大量の買いオペで円をドルに替え不要な米国債を持っている、これが日本の哀れな現状ですが、今その流れが形を変えてアメリカを襲っているようです。
米国黄金の8年間と言われるクリントン政権下で、ルービン、サマーズそしてグリーンスパンの3人を頂点とした、金融経済の智慧の集積は他国を圧倒していました、当時世界のマネーが皆アメリカを頼っていたワケで、米国への資金集中は高金利の賜物という人もいますが、ボクは智慧がカネを集めたと思うワケです。
あれから約10年経ち中東&ロシアのオイルマネーと、勃興し始めたアジアなどの各国がアメリカに負けないだけの金融経済の智慧を身に付け、サブプライムで傷付いた米国金融機関を救う政府系ファンドという形で、アメリカという親鳥から巣立つだけの力を持ち出した、それが今のグローバル社会の姿のような気がします、日本だけが未だに金融未熟児であることが恨めしい。
The comments to this entry are closed.
Comments