犬死せし者@敗戦の日を前に
先ず明後日8月15日の敗戦の日を前に犬死せし者に鎮魂の意を表したい、犬死せし者とは硫黄島、沖縄、東京大空襲、広島・長崎の原爆そして特攻などで意味もなく命を奪われた人たちである、何故彼らが死なねばならなかったのか、そこに昭和天皇陛下をも含め当時の指導者たちに大きな罪を感じる、この時の死者は100万人を超え大きな後遺症が残った人も含めれば被害者はさらに膨大な数に上るだろう、この罪は敗戦より遥かに重たい
再度言いたい欧米各国特にアメリカに資源を止められた日本にとって、真珠湾攻撃による日米開戦にはある程度止むを得ない面があると思う、決定的に間違っているのはアメリカに勝てるという驕りと、開戦後の講和とそれに至るプロセスをまったく考えていないようにみえることである、そして真珠湾で戦争の要となる空母を一隻も撃沈してないことは非常に不可解である、日本が無知だったのかそれともアメリカにまんまと誘い込まれたのか...
前者については戦争開始後直ぐに東京郊外に引っ込み農業を始めた白洲次郎さんにも若干の疑問を感じるものである、彼を持ってしてもどうにもならなかったということなのでしょうか、戦後の物言いをみればもう少し彼に頑張って欲しかったというのは彼に期待し過ぎなのでしょうか?
そして日中戦争と日韓併合は明らかに侵略戦争であり間違っている、そのことを日本は深く反省せねばならないが、中韓両国は欧米の列強がアジアの奥深くまで侵攻していたことを踏まえ、もし日本が侵略しなければ国がどうなっていたかを考えねばならないと思う、この点の考察が抜けた議論は無意味だ
彼らは当時の日本との戦略的提携がどうなっていたのかを、欧米列強との関係を踏まえ歴史的に検証せねばならない、この点を棚に挙げて単純に日本の侵略だとは言って欲しくない、改めて言うが日本が中韓をあのような形で侵略したことは誤りである、この認識を基に新首相は事に当たっていただきたいものである
ところで今東条英機のお孫さんがまたテレビ出演されたようだが、彼女はその出演を恥ずべきである、彼は捕虜となった者は靖国には入れないとまで言い切っており、その名誉回復などは金輪際有り得ない
《追記》
コメントありがとうございます、65年前なら開戦して相手を脅すという手がありました、だから仕方がないと言えました、でも今はそんな手はありません、核という一発で人類を滅ぼす兵器が出てきたからです、外交という手段が遥かに重要になりました、まあ織田信長が鉄砲を使った時点から、戦争という手段は本来取れなくなったという認識の方が正しい鴨葱...
ムム、滑稽本さんが勘違いをしている、負けるとわかって戦争を始めちゃイケナイつうのは正しいが、核がなかった当時なら限定戦で勝って講和を優位に導くという戦略はとれますよ、まあそれを認識していないで鬼畜米英と大本営発表したのが大きな誤りなワケです
> そもそも戦争したい国相手に限定戦は成り立たないので…。
再コメントども、なこたない真珠湾で空母を撃沈していれば資源を出せくらいは言えたハズ、それで我慢しきれないつうか勝てるなどと妄想した馬鹿な奴ら、自分たちの身を守るためダケに本土決戦などど言い出した奴らがいるのじゃ
再々コメントども、ただ卑屈になって従ってばかりでも駄目だからね
《追記2》
大前さんがウソかホントかしらないけど「国民に知らされていない自民党と中国の密約」てなこと言ってます、まあコレが本当なら小泉さん安倍さんは変な蒸し返しをしていることになります、さてどうなりますか...
《追記3》
まあfinalventさんのこんな記事を読むと戦前の日本の哀しい雰囲気が伝わって参ります
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Comments
決定的に間違っているのは、
>再度言いたい欧米各国特にアメリカに資源を止められた
事。
これを「仕方が無い」で済ませているウチは、本当の「反省」にはならないし、同じ過ちを繰り返すでしょう、っていうか、もう2度目の過ちはやり終わってますけど(死
ま、「仕方ない」派が多いらしいので、2度ある事は3度あるって事なんでしょうね。
Posted by: 滑稽本 | August 13, 2006 09:07 PM
>核がなかった当時なら限定戦で勝って講和を優位に導くという戦略
そもそも戦争したい国相手に限定戦は成り立たないので…。
で、この戦略、第一次大戦で危険性というのは現れていたし、何より日本は日中戦争すら限定戦のツモリで始めて泥沼化していたワケで。
日中戦争の泥沼化の後、対アメリカ戦もすぐ終わると軍部は天皇に言ったそうだが、天皇に「日中戦争終わって無いじゃん」って突っ込まれたそうで。
日本にはそもそも限定戦争できるだけの能力が無かったという事はさて置いても(苦笑)、当時既にこの戦略は、成り立たせるのが困難な方向に限りなく進んでいた、というのが私の認識です。
Posted by: 滑稽本 | August 14, 2006 08:51 PM
>真珠湾で空母を撃沈していれば資源を出せくらいは言えたハズ
開戦前の外務省の暗号は平文同然だったので、アメリカは日本の意図は全部知った上でハルノート出してますから、言うは言えたとしても山彦すら返ってこなかった可能性の方が多分高いんじゃないかと…。
まぁ、空母については為念で逃がしてたとか色々言われててよぉワカランですが、対独戦ヤリタガリーノにとっては、日本と停戦しちゃったら口実無くなるワケで。
どっちにしろ沈めた戦艦も大半は元より強くなってあいしゃるりたーんしちゃったので、何にせよ、フォローのシドコロの無いアバウトさ、仕方の有無以前という印象しか持てないんですねぇ、この開戦に至る経緯というのは。
Posted by: 滑稽本 | August 16, 2006 02:07 AM