ユダの福音書
ナショナルジオグラフィック日本版の1700年前のパピルス文書『ユダの福音書』を修復・公開 ユダに関する新説を提示(その2、その3、その4)を読みました、この古代エジプト語で書かれた写本には、ユダがイエスをローマの官憲に引き渡したのは、イエス自身の言いつけに従ってしたことだと記されているとのこと、この話し古くから神学者の間では知られていたらしいのですが、『ユダの福音書』は原本はもちろん写本もそのほとんどが焚書、つまり焼却廃棄に遭ったため証明できなかったようです
日本の古事記も日本書紀もそうですが、こういうモノは基本時代の為政者の意向とかその地域の地勢的な要因で書かれます、なので書物が書かれたり写された時代背景と場所が重要です、で中味なんて正直怪しいワケです、写本と原本に内容の差異があったり、写した後に原本を焼却したなんてことも考えられます、でもまあローマと新興宗教だったキリスト教の関係など当時の時代背景を探って行くと本当に面白いんだろうなと思います、塩野七生さんの本にこのことの経緯って書いてあるんでしょうか
《追記》
コメント&TBありがとうございます、よくユダ=ユダヤと言われていますネ、つうことは最初は新興のキリスト教もその教えの基になったユダヤ教に尊敬の念を持っていた、でも新約聖書が書かれたとき既にキリスト教対ユダヤ教の近親憎悪が始まっていたんですなあ、でその時『ユダの福音書』はそのほとんどが力をつけたキリスト教徒によって焚書され、時を同じくしてユダヤ人2000年の流浪の歴史が始まったのかもしれません、まああくまであっしの妄想ではありますが...
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Comments
上の記事のも書きましたが、ユダは少なくとも日本では、ある意味他の弟子たちを越えてますよね。
Posted by: シルバニア | April 09, 2006 11:34 AM