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April 27, 2006

地下鉄サリン事件の本質に迫れているのかナ?

地下鉄サリン事件から11年経ちました、新書「グーグル」を書かれた気鋭のジャーナリスト佐々木俊尚さん、元雑誌記者で自他共に許すアルファブロガーのR30さん、そしてネットからジャーナリストを目指すとおっしゃる泉あいさんが、地下鉄サリン事件を起こした教団の幹部だったという人に、4時間という長時間に渡るインタビューを敢行し、泉さんがその議事録を公開したというので、最初から最後までざっとみてみましたが、地下鉄サリン事件の本質に迫れているのかナと疑問だけが残りました

人にはいろんな興味があるのはワカルのですが、何であのような惨劇が起きてしまったのか、その徹底検証を行うのが今回のインタビューの本質のハズです、でもそのことに本気で迫っているようには感じませんでした、30分もあればある程度本質に迫れるモンですが優秀な3人が雁首そろえて4時間もいったい何をやっていたのでしょうか、彼に事件は自分に無関係に起こったと言われても誰も納得しません、彼自身が事件に真剣に立ち向かわない限り世の中に受け入れられることは有り得ないと思います

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《追記》
お二方コメントありがとうございます、そのことが大きな主題のひとつであることは理解します、ただボクが本質と申し上げたことがまず全ての大前提にあるワケです、それは彼が教団内でどういう立場であったことに関わらずです、オウム信者の大半は加害者ではなく被害者であるとされます、なら自分でこのことについてまずけじめをつけなくてはイケマセン、ハイ上記本質をまず追求することで、ここで問題にすべき点も自ずから明らかになると思います、本質を論ずることをせずにこの2番目の問題点から入ると焦点がボケてしまう、事実そういうインタビューになってしまったと思います、如何でしょうか?

KSさん再コメントありがとうございます、一信者へのインタビューからそれを明らかにするのはどだい無理な話ではないでしょうかとのこと、おっしゃるとおりです、でも彼がそのことをどう考えているのかを訊くことは大事だと思いますし、ある程度掴めるものです

《追記2》
Jさんコメントありがとうございます、ボクもその点に少々落胆しています

《追記3》
通りすがりさん、Hermesさんコメントありがとうございます、まあ日本人がギルティつうことと彼がギルティつうこととは全く別モノだと思います、ボクは彼があの事件についてどう考えているのか、これからどうしていくのかそれが肝だと思います

《追記4》
TBありがとうございます、ボクの場合正直に言ってこのインタビューが出た日の夜中の極僅かな時間でざっとみて、訊いている内容があまりにもお粗末と感じてしまい呆れてその後読んでいません、ハコフグさんの文章を読んでおしゃっていることがよくわかりますし、時間があったらもう一度読んでみた方がいいかなと感じました

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Comments

彼は少なくとも事件当時の教団幹部ではありませんよ。
彼は、オウムなら誰でも逮捕する勢いだったあの微罪逮捕の嵐の中ですら前科無しの身なのであって、当時の教団の中での地位はそこからも推して知るべしです。
事件にも当時の教団の経営にもまったく関与していない人間にインタビューしても事件の本質なんてそんな事は絶対にわかりません。

そもそもサリン事件の真実に迫ることがあのインタビューの本質ではないのです。
インタビューの発端は泉さんが昨年の民主党のブロガー懇談会に現役信者と知らず(誰も知らなかった)松永氏を呼んだことで、今年3月に彼の経歴が明らかになると同時に泉さんのブログが炎上した事にあります。
あくまで取材対象は松永氏という人物についてであって、泉さんの中で今回の騒動に対してのけじめをつけるために行われた物です。
明らかにされる必要があったのは「松永氏とオウムという存在の間に何があるのか」であってオウムの犯罪について明らかにするのが目的ではありません。

今回の騒動をずっと見てきた身としては、あのインタビュー記事でやっと松永氏のオウムに対するスタンスが理解できました。
松永氏をブログで説得していたBigBang氏もどうやらあれを読んで納得いったようです。
ただ、(自身も宗教経験を持っているR30氏はあのスタンスに理解を示しているようですが)松永氏のそのスタンスが社会的に正しい物なのか受け入れられる物かどうかとなると話は別ですし、極めて難しいものと思います。

とりあえず、あのインタビューの本質はサリン事件に迫ることではありません。
松永氏の内面を明らかにすることなんです。
今回の騒動は「オウムの教義に支配された人間が素性を隠してアルファブロガーとして積極的にオウムに利する言論活動をしていたのではないか?」という疑惑なのですから。

Posted by: ks | April 27, 2006 08:58 AM

上記コメントが、本インタビューの意図をあらわしていますね。

Posted by: 黒崎 | April 27, 2006 09:51 AM

インタビューの目的は知りませんが、時代を共有したものとして、あの事件をあんな気安さで語る人々の人間性に、ただただひたすら嫌悪を覚えるだけの結果となりました。

Posted by: J | April 27, 2006 06:36 PM

国家が10年を掛けてやってきた捜査や法廷でも「サリン事件」とはなんだったのか明らかに出来ないのに一信者へのインタビューからそれを明らかにするのはどだい無理な話ではないでしょうか。
もしかすると麻原ですら何でこんな事になったのかわかってないなんてフザケタ可能性もあります。
松永氏自身が自分に関する疑惑で説明しなければいけない部分にいまいち迫れていない点でのわかりやすい問題点はありますが、そうした問題とは別にサリン事件の本質とは何なのか論じていないという話になるとそもそも何をするべきなのかすら皆目見当がつきません。

とりあえず、松永氏なりのサリン事件とは何だったのか?という結論というか、考え方については聞き出していたように思いますし(とても賛同出来ないものではあったが)、R30氏は日本国民全体の問題と言った形でサリン事件とは?を捉えている訳で(この場でそういう話題振りをした事でミスリードを誘ってしまったのではないかという疑問が…)、「サリン事件の本質とは」というテーマは100年経っても議論が尽きない類のテーマなのではないかと思います。
事件の本質論を事前の前提としてやっていけば永遠に本題である松永氏の疑惑に入れないような気がします。

私としては最大の問題はなぜあのメンバーだったのかじゃないかと思ったりします。
R30氏を引き込んだのはたぶん宗教に対する知識があったからではないかと思いますが、問題点をあぶり出すという意味ではBigBang氏とかの方が良かったなぁと思います。
まあ、オウムに関する松永氏のスタンスがやっと見えた点で有意義ではあったと思いますが、やっぱりもう少し切り込むことは出来たはず。

Posted by: ks | April 27, 2006 07:09 PM

うーん、難しいな。
連帯責任って考え方は好きじゃない。
日本人が犯罪を犯したら、日本人は全員ケジメをつける必要があるの?

Posted by: 通りすがり | April 28, 2006 10:11 AM

日本人とオウム信者は全く立場が違いますね。
これらを並列にし、アナロジカルに考えさせることは、ミスリードを意図していると思います。

どう言うことかというと、
日本人:大半がたまたま日本に生まれ育ったもの
オウム信者:本人の自己判断で「入信」したもの
という違いを見えなくさせることになる。


自己判断については、マインドコントロールされたとか、乗せられてとか、いろいろあるでしょうが、現在も信者の立場或いは教義を捨てていないという人は間違いなく、確信的に信者であると言えるでしょう。

強いてR30のいう「日本人」と同じ立場の者をオウムの中に見いだすとしたら、麻原の子供達だけでしょう。

Posted by: Hermes | April 28, 2006 05:43 PM

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Tracked on May 09, 2006 05:37 PM

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