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March 29, 2006

元医師ではないのか?(割り箸死亡事故)

東京・割りばし死亡事故:医師無罪 両親「理解できぬ」 遺影に「ごめんね」とのこと、詳しくはわからないのでここで多くは言いません、ただ医師となっており元医師となっていないことが気にかかります、この医師が他の病院に勤めても誰にもわかりません、奥さんが亡くなった姉歯さんも既に元建築士です、カルテの改竄まで行なっているとのこと、まず司法に問う前に医者としての免許を持たせたままでいいのであろうか...

そしてこの事故はご遺族としては口惜しかろうが、事故を起こした医師の免許剥奪ということで一件落着すべきようにも思う、医者として一番こたえるであろう、またこの裁判費用はどうなっているのだろうか、無罪ということで民事裁判なら原告側の負担になってしまう、おカネもそうだが7年という月日の経過が重い、医師免許剥奪でケリをつけ、もうお互いに新たな道を歩みだした方がいいと感じる

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《追記》
こういう事件でボクが一番嫌なことは、この医師にしても姉歯さんにしても、医者、建築士という免許がなくなると世間が人間として扱わなくなるちゅうことです、彼らが実際の現場に立つことは二度と許されません、でも医者、建築士向けの予備校の教師など技術は持っているのですから、進路はいくつか考えられるのではないでしょうか、免許があれば蝶よ花よと持て囃しなくなると地獄に落ちろと言う、このことが姉歯さんの奥さんの自殺を招いたとすれば、我々は恥ずべきです哀しむべきです

《追記2》
コメントありがとうございます、この事件は医療過誤だと認識されているようですが、福島の産婦人科逮捕については医者内からも防ぐことが困難だったと批難の声が相次ぎ、医師免許についても継続保持を求める声があります、小児科産婦人科への成り手が激減していることも含め、何が医療過誤であって何がないのか医者が専門家としての見解を示し国民の理解を得る必要があります、患者の遺族は自分の愛する者が死んでしまったわけですから、殺されたと怒り心頭となり感情的になるのは止むを得ません、でもそのことを抑えつつ明確な指針が出ることを願います

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Comments

被告人支援の会会長のいのげと申します

被告人がどういう風にどの程度罰せられるべきかについてや(民事の期待権侵害は有ったとしても良いと考えています)この事件の事実関係の詳細についてはプルーストさんとわたしは認識が異なるでしょう。

刑事裁判よりも免許取り消し(又は免許停止などの行政処分)の方が先であるべきではないか、というお考えについては全くその通りです。行政処分は一通りの調査でさっさと打ち出してよいと医者の立場からでも思います。刑事と違って処分に多少の誤りがあっても補償で回復可能でもあります。何より、厚生労働省の医道審議会は委員に医師も含まれており、度素人が判断する裁判よりもはるかに信頼性が高い。

現在の医道審には調査権限が一切無いので、刑事裁判の結果が出るのを(何年でも!)待ってその結果を受けてから処分を下すしかないのです。不死身産婦人科事件などは発覚から医師免許取り消しまでなんと二十年以上を要し、関係者のかなりの部分がすでに引退していました。これでは処分の意味が無い。
しかも数年前までは年に一回のみの開催だったのです。

一般の方からみると医師に自律性・自浄作用が無いと思われるかもしれませんが現実には調査権限すら与えられていないからできないという制度の欠陥もあるということもご理解ください。

ある筋の情報では医道審の開催回数をほぼ毎月に増やし、調査権限を大幅に与える方向で厚生労働省が動き出したそうです。おそまきながら、やっと医師が自らを律する機会を与えられる日が来そうです。

Posted by: いのげ | April 01, 2006 10:51 PM

医療の限界で患者の命を救えなかった医師が訴えられて、無罪になっても「殺人医師」と猛烈にバッシングされたり、患者の命を救えなかった救急隊がさも「救急隊が患者を殺した」かのように猛烈にバッシングされるこの現状を見て…。

消防士が火事を消し止められずに焼死者が出たら「殺人消防士」として逮捕。
警察官が人質立てこもり事件を解決できずに死者が出たら「殺人警官」として逮捕。
ライフセーバーが溺れている者を救えなかったら「ライフキラー」として逮捕。

そんな、「スーパーマンじゃないと生きていけないような世界」がやってきそうで怖いですね。

そしてなり手がいなくなる…と。

Posted by: 都筑てんが | July 28, 2009 04:45 PM

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