« 少子化の一因(極楽トンボな母娘) | Main | イランの核問題は難しい局面へ »

February 14, 2006

ウェブ進化論で説明できないモノはあるのか

昨日R30さんの書評「ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる」・下という記事を読んだ、いつもは「なるほどねぇこういう視点もあるんだぁ」と目から鱗なのだが、昨日は何か腑に落ちなかった、彼はグーグルがオーガナイズできないものとして、「絵(画像・映像)で見なきゃ分からない、面白くない」、「言葉で説明しきれない、フィーリングがある」、「情報提供元が一極に集中しており、しかも彼らがメディアチャネルごとの情報の出し方を強くコントロールしている(したがっている)」の3つを挙げていた

確かに絵はテキストではないからグーグルが絵そのものを直接オーガナイズできないというのはヨ~ワカル、でもグーグルがオーガナイズするのはテキスト本文だけではない、どこからどれだけのリンクが集まっているのかというのもオーガナイズするための重要な情報である、確かに絵のような暗黙知そのものはオーガナイズできないが、その暗黙知を形式知化した文章はグーグルが得意とする分野である

人気ランキングはどうなっているんだろう?

そのような形式知された文章はその絵のリンク先に有象無象連なっている、その中から一番支持されているものをピックアップし解析するのはグーグルの得意中の得意のハズである、よく現場百辺というが、現場は暗黙知の塊である、それを形式知に展開し衆知とするのがナレッジマネジメントである、このナレッジマネジメントの手法を使えば、絵とか雰囲気といったものもある程度は取り扱えるように思う

さて、最後の「情報の出し方を強くコントロール」という点だが、一番の問題はそれを今後も引き続き外資系ラグジュアリーブランド、芸能人、スポーツなどがコントロールできるか否かということである、これにもボクは疑問を抱かざるを得ない、コントロールしようとすればするほどユーザーなり受益者から離れてはいかないか、彼らを甘く見るとそのうちしっぺ返しがくるような気がしてならない、如何だろう?

TB先:http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060214

《追記》
TBありがとうございます、梅田さんにコメントをスルーされたそうですが、スルーされて当たり前と思った方が気が楽ですよ

《追記2》
コメントありがとうございます、まぁ批判はご自由だけどあそこまでオジサン向けにまとめた本は今までなかったつうことですよ、ところで、株式日記と経済展望のどこにそんな記載があったの?ググっても出ませんでしたよ

「要するに、ここ1,2年のIT業界の流行をおさらいして、キーワードを並べただけだ」と書かれていますがおっしゃるとおりでしょう、でもそれが重要なんじゃないですか、今までこんな本があったか、なかったでしょう、皆が勝手気儘に雑誌などに書き散らかしていただけじゃないですか、梅田さんがそれをまとめたから意味があるんですよ

例えばあるギーグが素晴らしいアイデアを持っていたとします、彼はカネを出してくれるというおっさんにプレゼンするときに、本題よりも遙かに長い時間をかけて背景を説明しなければいけなかった、それが一言「まずウェブ進化論」を読んでくださいと言えば、その70~80%は背景説明が要らなくなります、これは大きいですよ、そう思いませんか?

ボクはギーク、例えばはてなの伊藤さんにこの本が書けるかと言ったら書けないと思います、そして彼は書けなくていいんですよ、書かないで新しいアイデアの実現に邁進して欲しいワケです、そこに今年46歳になるおっさんたる梅田さんがいて、この本を書いた意義がある、そう思いますよ

|

« 少子化の一因(極楽トンボな母娘) | Main | イランの核問題は難しい局面へ »

Comments

http://blog.goo.ne.jp/2005tora/m/200602  (株式日記と経済展望)

要するに、ここ1,2年のIT業界の流行をおさらいして、キーワードを並べただけだ。たとえばロングテールの話などは、ウェブの数学的モデルとして重要な意味があるのだが、それもアマゾンやグーグルなどの事例を並べるだけ。話が横へ横へと滑っていって、ちっとも深まらない。

著者はシリコンバレーに住んでいて、こういう情報が現地でないと入手できないと思っているのかもしれないが、IT業界では、もう日米の距離なんてほとんどないのだ。まあブログもウィキペディアも知らないおじさんが入門書として読むにはいいかもしれないが、当ブログの読者には退屈だろう。
買う必要なしとのことです。ベストセラー5位だそうです。

Posted by: ようちゃん | February 15, 2006 at 08:09 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/58062/8658121

Listed below are links to weblogs that reference ウェブ進化論で説明できないモノはあるのか:

» 書評・ウェブ進化論 [スポンタ通信。 …スポンタ中村です。]
mixiにレビューを書いた。 梅田氏のブログにコメントを書いた。梅田氏からスルーされた。 この感慨から直感すると、 梅田氏がこの本で描いた、総表現社会の時代はこないとおもうし、結論ともいえる脱エスタブリッシュの時代もこないと断言する。 私は、根本的なことを指摘しただけで、厳しいことを書いたわけでもないし、フレンドリーに書いたつもりなのだが…。 このフェイズにおいて、私が非エスタブリッシュの側であり、梅田氏がエスタブリッシュの住人であることは明らか。といってしまえば、分かってもらえるだろうか…。 ... [Read More]

Tracked on February 14, 2006 at 07:40 PM

» 言葉の奴隷化 [404 Blog Not Found]
さらに恐ろしい可能性に思い至った。 圏外からのひとこと 避難所 - 明け渡し=奴隷化なのだろうか?いずれにせよそれは市場では解決しない奴隷を買う側だけでなく、奴隷となる側の心性や態度についても問題すべき点があるという意味だと思う。... [Read More]

Tracked on February 14, 2006 at 07:52 PM

» 早送りする地球と固定化する経済観念 [佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン]
NHKスペシャル「気候大異変・第一回「異常気象 地球シミュレータの警告」 印象としてちょっと抑制気味なんじゃないかと思う。なんかもっと凄い変化が来るのだと期待していたが。 [Read More]

Tracked on February 18, 2006 at 10:36 PM

« 少子化の一因(極楽トンボな母娘) | Main | イランの核問題は難しい局面へ »