人の生きる糧は誇り(塩野七生@文藝春秋)
さっき本屋で文藝春秋をパラパラとめくったら塩野七生さんの連載が目に入った、労働党支持者のイギリス人からイギリスではテロ、フランスでは暴動に走っている若者だが、日本はどうなっていると質問されて、コイズミを支持しているとジョークを飛ばしていた、ヨーロッパでも最近はコイズミだけで通用するらしい
その話しの中で七生さんが失業問題に言及し重要なことを言っていた、失業した人の経済状況のケアも当然必要ではあるが、より重要視しなければいけないのは生きてゆくための尊厳とか誇りであり、そのために職が必要で、そこには自ずから義務が発生すると...
紀元前のローマではカルタゴとの戦いの後大きな戦争がなくなり、その影響で今の日本とか米国にみられるように、中産階級が没落して富裕層と貧困層に二極化していった、彼女はイギリス人からこのことをきいて、その時代の為政者、グラックス兄弟とカエサルなどが何故職を生み出す政策を打ち出して行ったのかが氷解したらしい
彼女も正社員というモノには拘っていない、とにかく人に尊厳とか誇りの持てる仕事を提供して行くのが一番だろう、中産階級が復活しなければ日本の未来はありません、木村ゴーさんも書かれているが、2007年問題とやらは一部の優秀な技術者などが辞めることだけが困るのであって、年功序列に守られたグータラな高給取りが大量にいなくなるいい時代^^と楽観的にとらえることもできる
労働者が減るということは残ったものにチャンスが生まれるつうことです、このチャンスを生かすように頑張りたいですね、そのためには自分なりの日本という国の、自分が属する地域、会社つうより業種・業態、そして何よりも自分の人生に対するグランドデザイン、ビッグピクチャーが求められています
さて、文藝春秋という雑誌は厚くて買う気にはならないけど、パラパラとめくるとこういういい論文が載っています、年間1,000円くらいでこの連載と過去のバックナンバーが、ネットで全部読めるのならボクは購入します
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