ビッグピクチャーを描け(民主党のシンクタンク)
本日の民主党の「プラトン」というシンクタンクの設立記念のシンポジウムに行ってきました、ボクは政党の開催するイベントというものに行ったことがなかったので十分に楽しんで^^きました、その中でまず感じたのは参議院議員の存在感です、彼らが政局を担うことはありませんが、ロングレンジの政策を担っています
今日の司会の松井さん、ナビゲーターをされていた大塚さんと鈴木さん、ボクは参議院議員なんていらないよと思っていましたが今日を限りに撤回致します<(__)>、特にコミュニティ・ソリューションというセッションのナビゲーターをされていた、次の内閣文部科学大臣の鈴木寛さんの教育にかけるものが伝わってきました
民主党が自民党を倒して政権を獲るためには、「政策のビッグピクチャーを描け」ということに尽きます、ポイントは最終セッションで東大の神野教授がおっしゃっていた「効率と公平の融合」ということになります、自民党は財界という支持基盤を考えると効率だけで公平というものを中々実現することができません、民主党はこの弱点を徹底的に突くべきです
《追記3》
尚、セッションの内容はAaさんが詳細(すごー)を挙げ始めておられます、ボクのクダクダとした感想でよろしければ続きの後をお読みください<(__)>
では、何故参議院議員が必要かと感じたのかですが、衆議院議員は場合によっては今回のように2年間しか任期がないなど、平均任期は3年くらいと目先の選挙に追われ、政策のビッグピクチャーを描く時間がないように思えることです、このことは自民党参議院議員の世耕さんをみても感じていましたが、実際にシンポジウムに参加して実感しました
★第一セッション(地域主権の国造り)
では、まずセッション毎に追って行きます、詳しい内容を説明することはせず感じたことを書いて行きます、第一セッション(地域主権の国造り)で感じたのは、ハッキリ言って霞ヶ関を解体しなければいけないなつうことです、本省にいるべき人間は今の1/3~1/2にしてもまったく問題はないと感じました、むしろ今本省にいる人たちを地方行政の現場に分散させるべきです
霞ヶ関の仕事は地方に何をさせるのか大まかなフレームワークをつくることです、補助金を与えて細かいことまで指示しているのが大きな問題だと感じました、例えば道路の整備であれば霞ヶ関の仕事は、全国でどこにどのような整備を行なうべきかを調査して政府に報告するところまでだと思います、政府はその報告を受けて地方自治体に補助金ではなく交付金を出すべきです
《追記2》
補助金の歪みの一例は佐藤秀さんが書かれた「無料バスと有料バスが同じ路線を走る」つう記事をお読みください、無料バスにはカネが出ても、住民が本当に欲しいものにはカネが出ないということです
★第二セッション(コミュニティ・ソリューション)
犬山市長の石田さんがなかなか味があって良かったです、ただ教科書は自分たちがつくるんだと発言されていたのが気になりました、ハイここに若干の危険性を感じています、昔つうか今も一部の学校の歴史など社会科の授業で、教師が自分のイデオロギーを押し付ける傾向があるからです、もちろん選挙で選ばれている市長が積極的に関与することで、現場の暴走を回避できるのであれば問題はありません
井上さんのソーシャルベンチャーは面白い試みです、ただカネの計算は二の次、励ましという共感コミットメントが大事であるというのはよくわかりますが、イザ活動に入ったらその中に同時にコムスンの折口さんにみられるような企業の論理、まずは徹底的なコスト削減を入れないと駄目です、3セクの失敗はそこにあるのです
それとこういった活動に共感はあるが実際に活動する時間がないという、ヒルズ族に代表されるお金持ちのカネをいかに流し込むかが大事です、例えば法人税、所得税を上げて、その一部をこういったNPO団体に寄付できるようなシステムをつくることです、そしてその際に重要なのはそういう資金の流れをガラス張りにすることです
金子さんが小さな政府は実は高コスト社会である、信頼を誰が担保するのか、住民のアクティブコミットメントとコンパッション(熱情)が大事であると言っていました、結局住民が皆で関与して社会を維持していくことが大事だと思います、最近頻発する幼児殺害事件が起こるような社会をつくってはいけないと強く肝に銘じたいと思います
★最終セッション(民主党シンクタンクが目指すもの)
コーディネーターの飯尾さんが「参加型政治、理屈で納得させる見取り図が必要」などとワケのわからないことを言って混乱させていました、このことは民主党に限ったことではなく今の自民党にも当て嵌まることで、ここの議論としては明らかに的外れです、ここで言うべきは、やはり神野さんの「効率と公平の融合」という一言に尽きると思います
ボクは「政策のビッグピクチャーを描け」と言いましたが、ここが描ければ政権交替への信頼感が生まれます、自民党の寄って立つところが財界・経営者層だとすれば、民主党は庶民のはずです、もちろん官公労などの労働団体ではありません、ココを正しく認識すれば民主党の自民党との違いは自ずから明確になるはずです、それが民主党のシンクタンクたる「プラトン」の存在意義だと言えます
自民党が民主党の政策をパクるという話しがありますが、プラトンにはパクらせる政策をどんどんつくっていただければと思います、我々としてはいい政策が実現すればいいわけです、民主党にとって大事なのはそれがそれが民主党の政策であると国民が認識することです、ま後は懇親会で鈴木さんに話したからイイヤw、世耕さんにパク^^られるのもなんだし...
《追記》
コメントありがとうございます、思うことをクダクダと書いているだけです、それで宜しければ...
《追記2》
コメントありがとうございます、自国の安全保障を現在の与党と共有できない野党とのこと、約1名はねっかえり^^がいるみたいでつよw
《追記3》
コメントありがとうございます、一度は政権交替しないと駄目だと思いますよ
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Comments
お疲れ様でした。本日はお会いできて楽しかったです。サプライズも含めて(笑)。また総括のときにでもお会いできるといいですね。ではでは。(どうやってまとめるか頭痛いですが明日から私も少しずつやります)
Posted by: BigBan | December 11, 2005 03:14 AM
初めまして、ブログランキングからきました。
いろいろと教えてくださいませ。
よろしくお願いします。
株の素人のサラリーマンでした。
Posted by: kouchan | December 11, 2005 04:35 PM
お疲れ様でした。
初めてお会いできて良かったです。
これからもよろしくお願いします。
Posted by: 安曇信太郎 | December 12, 2005 01:10 AM
どんなシンクタンクが出来たって、
自国の安全保障を現在の与党と共有できない野党が、
与党になるなんてそうれは空想以前の問題ですね。
Posted by: 佐衛門 | December 12, 2005 02:39 PM
この間の選挙は各政党の県連に意見を聞いてからどこきするかを決めました。民主党は組織が自民党に比べ貧弱です、これでは投票するわけにはいけません。しかし、前原さんは中国で言ったことは立派です。長老者は前原さんの足を引っ張らずに、思うようにやらしてください。
Posted by: momo | December 29, 2005 08:29 PM