« 中台対話 | Main | 中国は正直動きが巧妙 »

April 27, 2005

ロックフェラーセンター買収&売却問題

先週の日曜日のNHKスペシャルの三菱地所のロックフェラーセンター買収&売却問題について苫米地先生が苦言を呈されていました、読んでなるほどと思いましたがいくつか疑問があります、ブログ上でお答えいただければ幸いです

> 買収が成功

買収の判断そのものは良かったのかもしれませんが、NHKの受け売りで申し訳ないのですが、あの価格で買ったということは間違っていたのではないですか?
それと、これは確認ですが売った後にニューヨークで不動産バブルが起きているので、売るにしてももう少し後でよかったということですね、そうなると三菱地所内の政治問題で原さんを引責引退させるネタしたということになりますネ、その話しはNHKの番組ではネグってました、正確に放送するならそのことも言わないと駄目ですよね

それと別件ですが、トレンドマイクロは社長のエバ・チェンが出てきたけど、ご本尊のスティーブ・チャンは出てきませんねぇ、コレって会社_| ̄|○の切り札になるかもネ

《追記》
コメントありがとうございます、TBに回答をいただきましたので本文にも転記します、自分の中でまだ消化できていませんので私の現時点でのコメントは控えさせていただきます、一言言えるとすればあの番組ではひとつの切り口、立場でしかこの問題を紹介していないということです、別の見方を知る機会があったことに感謝しますm(__)m
------------------------------------------------
TBありがとう。さてご質問だけど、買収価格は適正だったか? ロックフェラーセンターの不動産価値だけを見て、高すぎたと判断するひともいると思う。ただ、実際買ったのは、ロックフェラーグループという何百社もの子会社、孫会社、曾孫会社を持つ持ち株会社。ロックフェラーセンターを持っているのもそのうちのひとつ。他の子会社では、米国最大の不動産仲介会社、クッシュマン・ウェークフィールドや、かの有名なラジオシティーミュージックホールを始め、優良な会社が沢山ある。これらの価値を総合的にみて、適正と判断したもの。勿論、あの買収後、三菱は、米国の政治経済コミュニティでは、ロックフェラー家のパートナーとして扱われ、有形無形で大変な恩恵にあずかった。これを、経験したのは、買収に直接関わった極一部だったが、これを肌で感じた我々は、つくづく安い買い物と感じたものだ。ロックフェラーを売ったのは、こういうことの蚊帳の外にいた人たちで、ロックフェラー家と対等に付き合うという価値を認識するチャンスがなかった人たちだと思う。

《追記2》
コメントを読んで自分なりに考えた結論は下記の通りです
・ロックフェラー家と対等に付き合ったことが経営に生きていれば買収は成功
・相手がふっかけたと言う以上買収価格は適正ではない
・手放さなければ三菱地所が致命的なダメージを受けたのであれば売却は正解

人気ランキングはどうなっているんだろう?

|

« 中台対話 | Main | 中国は正直動きが巧妙 »

Comments

TBありがとう。さてご質問だけど、買収価格は適正だったか? ロックフェラーセンターの不動産価値だけを見て、高すぎたと判断するひともいると思う。ただ、実際買ったのは、ロックフェラーグループという何百社もの子会社、孫会社、曾孫会社を持つ持ち株会社。ロックフェラーセンターを持っているのもそのうちのひとつ。他の子会社では、米国最大の不動産仲介会社、クッシュマン・ウェークフィールドや、かの有名なラジオシティーミュージックホールを始め、優良な会社が沢山ある。これらの価値を総合的にみて、適正と判断したもの。勿論、あの買収後、三菱は、米国の政治経済コミュニティでは、ロックフェラー家のパートナーとして扱われ、有形無形で大変な恩恵にあずかった。これを、経験したのは、買収に直接関わった極一部だったが、これを肌で感じた我々は、つくづく安い買い物と感じたものだ。ロックフェラーを売ったのは、こういうことの蚊帳の外にいた人たちで、ロックフェラー家と対等に付き合うという価値を認識するチャンスがなかった人たちだと思う。

Posted by: 苫米地英人 | April 28, 2005 03:45 AM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ロックフェラーセンター買収&売却問題:

« 中台対話 | Main | 中国は正直動きが巧妙 »